京都府立北嵯峨高等学校

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目標・ねらい

オリンピック、パラリンピック東京大会を契機に、トップアスリートの育成のみならず、年齢、性別、障害の有無を問わず、誰もがスポーツに親しむことが出来る生涯スポーツ社会の実現に向けた国民意識の向上及び環境整備が求められる。スポーツに親しみ、様々な場面でスポーツに関わることにより、国民一人ひとりがスポーツに親しむことができる社会の実現を目指す。

実践の内容

1.自分を振り返る「自分史」の作成とプレゼンテーション

(1)学校設定科目「フィジカルトレーニング」(PT)の授業を活用、3年7組スポーツ科学系を対象とし、これまでの成長過程とスポーツとのつながりを振り返えった。

(2)上記の校内発表会

2.小学校との交流

(1)スポーツ教室

嵯峨小学校に訪問し、5年生(95名)を対象に本校保健体育科教員と生徒(2年9組スポーツ科学コース対象)が、陸上競技「走り方教室」の実演・実技指導を行った。
(2)スポーツトーク

上記(1)の実技指導の後、 本校卒業生のオリンピアン大村教諭と佐野優子氏の講演会(演題「私とバレーボール」)を実施した。事前に児童から多くの質問をもらい、質疑応答も行った。

3.盲学校との交流

(1)歩行訓練から学ぶ共生社会~スポーツの意義と価値観を探る~

府立盲学校を訪問し、3年男子ハンドボール部、女子バスケットボール部の計12名が視覚障害者の手引き歩行について講習に参加し、歩行訓練を行った。
(2)フロアーバレーボール体験

府立盲学校に訪問し、3年男子ハンドボール部、女子バスケットボール部の計12名が盲学校の生徒と一緒にフロアーバレーボールを行い、交流した。

実践の成果

・これまで自分が取り組んできたスポーツを通じて、自分がどのように成長したのかを振り返り、今後、豊かなスポーツライフを継続するためのビジョンを形成する機会となった。また、後輩を前にして発表する機会を設け、表現能力の向上を図った。

・児童に走り方の姿勢やウォーキング、腕振り、足の運び方など効果的な方法を本校生徒と一緒に楽しく学ぶことができた。「走ること」の基本知識や基本技術を身につけ、今後、児童自身が行うスポーツに活用できる内容となった。児童も「楽しかった」「高校生がわかりやすく教えてくれた」「これから毎日少しずつ意識してトレーニングをしようと思う」などの感想があり、成果があった講習会であった。

・児童たちが講演者に聞きたいことを事前にアンケートを採っていたので、児童はとても興味を持って講演を聴いていた。「オリンピック選手の話を聴いて私もこれからスポーツにがんばりたい」「コツコツ努力することの大切さがわかった」「自分もオリンピックに出て活躍したい」など、児童から希望ある意見が寄せられた。

・障害のある人の困難さを体験し、障害のある人とよりよい共生社会を実現させるために、何ができるかを気付くきっかけとなった。

・普段は何の不自由もなくスポーツを行っているが、アイマスクを着用することで視界が遮られ、かなりの困難さや恐怖感を体験した。しかし具体的にわかりやすく声をかけあうことでフロアーバレーボールを楽しむことができた。したがって生徒たちはどのように伝えれば成功するか否か試行錯誤しながらプレーを行った。「コミュニケーションの大切さ」「横に立って補助してくれることの安心感」など体験を通じて学ぶことが多かった。障害があっても様々な工夫で乗り越え、様々なことに挑戦している姿を見て、生徒たちは感動し、反対に勇気づけられた。生徒からはオリンピックだけでなくパラリンピックにも注目して応援したいとの意見が寄せられた。