福岡県うきは市立山春小学校

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目標・ねらい

○ 仲間と協力して目指す技に挑戦し、「山春オリンピック」を成功させようとする。

○ 技を分析的にとらえ、動きの高まりを仲間と評価し合う。

○ < 個の技 > 安定した開脚跳びができる。

<集団の技> 仲間とタイミングを合わせたシンクロ開脚跳びができる。

実践の内容

単元の導入において、オリンピック、五輪マークを見せながら、2016年には「リオオリンピック」が開催されること、2020年には、日本で「東京オリンピック」が開催されることを話し、関心を持たせた。また、体操競技の内村航平選手の写真を見せ、

○ 跳び箱運動は、体操競技につながっていること

○ 跳び箱運動の楽しさは、できない技ができるようになる楽しさ、難しい技に挑戦する楽しさ、そして、美し表現する楽しさがあること

○ 美しさは、動きの滑らかさや姿勢の美しさが大切であること

○ 「山春オリンピック」を開催し、技を披露し合うこと

といったことを伝え、跳び箱運動の学習への構えをつくり、見通しを持たせた。

山春1

そして、「美しい開脚跳び」(安定した開脚跳び)を<個の技>として、「シンクロ(2~4人での)開脚跳び」を<集団の技>としてつくり上げ、「山春オリンピック」で演技することを伝え、モデルの提示を行った。その後、前学年までに学習した跳び箱運動の技を繰り返し試しながら、自分ができる技、できない技を確かめた。

<山春オリンピック>の活動

入場行進、開会式からスタートし、審査員役の子どもが見守る中、演技をさせるというように学習活動の展開自体を「オリンピック」にすることで、「スポーツをする、みる、支える」楽しさも若干ではあるが味わうことができたと考える。

山春2

児童による審査

実践の成果

(成果)
○ 本実践前後の子どもの意識の変容について、「跳び箱運動は好きですか?」の問いに対し、
実践前  好き:8人    嫌い:12人
実践後  好き:16人  嫌い:4人

という結果であった。好きな(好きになった)理由としては、
・ 動きのコツが分かって、できるようになったから。
・ 友達と動きを合わせる「シンクロ跳び箱」が、楽しかったから。
・ 本物のオリンピックみたいに、開会式や審判があって、ワクワクしたから。
といった、運動の仕方に関するものであった。

しかし、4人については、実践後も跳び箱運動が嫌い、と答えている。「動きが上達しない。」、「難しい技に挑戦したいけど、怖い。」という理由からである。個々の能力に応じた課題の設定、楽しさを体験することができる教材の開発が課題である。

生徒の感想より仲間や大人の関わりの中で、運動に対する楽しさを、さらに広げていったことがうかがえる。