平成29年度オリンピック・パラリンピック教育推進事業 推進校ワークショップの報告

平成29年度オリンピック・パラリンピック教育推進事業 推進校ワークショップの報告

1 期 日

平成30年2月23日(金) 14時~17時

2 会 場

ホテルレイクビュー水戸

3 内 容

オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業報告

「筑波大学体育専門学群長 真田 久 先生」

グループ討議

  1. 推進校による実践発表
  2. オリンピック・パラリンピック教育の成果と課題
  3. オリンピック・パラリンピック教育を充実させるための具体的実践内容,方法

全体発表

各グループ討議の内容発表

講評

「筑波大学体育専門学群長 真田 久 先生」

グループ討議

成果

  • 障害者スポーツアスリートを招き,体験を交えた講演会を実施することで,障害者に対する考えが変わったり,パラリンピックへの関心を高めたりすることができた。
  • 人権について考えるよい機会となった。
  • グローバルマナーとおもてなしの講演により,ボランティアに対する考えが大きく変容し,相手を気遣う心遣いが見られるようになった。また,道徳教育と関連付けることができた。
  • プロスポーツ選手やオリンピアンなどの話を聞いたり,体験学習を行ったりしたことは,子どもたちに夢や憧れをもつとてもよい機会となった。
  • パラリンピック競技にスポットをあてて教育を行った結果,インクルーシブ教育を基盤として福祉体験ができ,総合的に深い学びや理解につながった。
  • 夢の実現や苦難を乗り越えての成功体験談を聞き,自分にできることを見つけようとしたり,頑張って生活しようという感想があったりするなど,授業や部活動においてよい変容が見られた。
  • 新しいスポーツに触れるよい機会となり,オリンピック・パラリンピックへの興味関心を高めることができた。
  • ボランティア活動を行うことにより,自己有用感を高めることができた。
  • 日常生活の中のオリンピックムーブメントの考え方を話し合うことで,お互いを認め合う場面が見られた。
  • 競技を体験することで理解が深まり,夢や希望をもつことの大切さを知ることができた。
  • 小学校と中学校の連携,小学校と高校の連携で実施することにより,様々な面で深まりのある事業にすることができた。
  • 地域の人材を活用することで,地域との連携を図ることができた。

課題

  • 講師の先生を探すのが大変である。
  • 講師の先生との日程調整,打合せを計画的に進めることが必要である。また,連絡を取ることがメール中心になる場合があるので,細かい部分についての不安がある。
  • オリンピアン,パラリンピアンは,有名になるほど講師料が高くなる。
  • 事業実施後,どのようにオリンピック・パラリンピック教育に継続性をもたせていくかが重要である。
  • 講師によっては,小学生低学年に分かりやすく話すことが難しい部分がある。
  • 学校もしくは,市町村ごとにコーディネータがいると,スムーズに事業運営ができると考える。
  • オリンピック・パラリンピックだけでなく,茨城国体に関連させることが必要である。
  • 事前,事後学習の充実が重要であり,これによって効果を上げることができる。
  • 学校施設が(トイレ等),障害のある方に対応できることが大切である。
  • 体育だけでなく各教科で行うなど,年間を通しての継続的な活動が必要である。
  • 狙いにあった講師を選定することが大切であるが,なかなか難しい。
  • 有名な講師を呼ぶだけでなく,身近な地域の方との連携や,近くの学校(小・中・高)と連携したりすることも大切である。
  • 障害者スポーツの用具を購入する時に時間がかかる場合があるので,計画的に進める必要がある。

今後の事業に向けての提案

  • 講師リストが作成されていると,講師の選定がしやすくなる。
  • 事前学習をして,講演会等に臨むことで,より深みのあるものにすることできる。
  • 事前指導等にスポーツ庁やパラリンピックサポートセンターからの教材がとても役立つので,今後も映像資料等を提供してほしい。
  • 地域の人材(農業実習生など外国の方も含めて)を活用するとよい。
  • 学校だけでなく地域にとってもよい機会となるので,授業参観等と同日にするなど,保護者や地域の方も参観できるようにするとよい。
  • 事業開始時期がもっと早くなると,計画など様々な面で進めやすくなる。
  • 推進校の実践事例等を参考にするとよい。
  • 障害者スポーツを通して,特別支援学校との連携を図っていけるとよい。
  • 学校全体での活用や各教科を巻き込んだ形で,事業を進めていくことが大切である。
  • 県内のスポーツチームとのタイアップができるとよい。
  • 講師を招く際,学校の施設環境等も含めて,打合せをしっかり行うことが大切である。