(茨城県)河内町立みずほ小学校
(茨城県)河内町立みずほ小学校
【目的・ねらい】
○ パラリンピックの趣旨や競技についての理解を深める。
○ おもてなしの心やボランティア精神を学ぶ
○ 車イステニスの体験を通して,パラリンピックへの興味・関心を高める。
【実践内容等】
本校では,オリンピック・パラリンピック教育を福祉・おもてなしという観点から総合的な学習の時間において以下のように単元を構成し,取り組んだ。
1 指導計画 単元名 「調べよう!パラリンピック」(14時間)
(1)「パラリンピックの趣旨や歴史,競技種目や特徴について調べよう」(4時間)
(2)「肢体に不自由のある人や高齢者の方の気持ちを考えよう」(2時間)車イス体験
(3)「聴覚に障害のある人とコミュニーケーションをとろう」(2時間)手話体験
(4)「おもてなしの心を学ぼう」(2時間)茶道体験
(5)「パラリンピック競技を実際に体験してみよう」(2時間)車イステニス体験
(6)まとめ(2時間)
2 指導の実際(体験活動を中心に)
(1)「肢体に不自由のある人や高齢者の方の気持ちを考えよう」(2時間)車イス体験
① 実施日 平成29年1月20日(金)
② 講師(以下,GT):
ボランティア団体「ひまわりの会」(5名)
③ 主な学習内容
ア 車イスの使い方の説明を聞く
イ 車イス体験をする
ウ 高齢者体験をする
視野を狭めるゴーグル,装具をつけての高齢者体験
(2)「聴覚に障害のある人とコミュニーケーションをとろう」(2時間)手話体験
① 実施日 平成29年1月26日(木) 図書室
② GT:ボランティア団体「たまごっち」「龍聴会」(計11名)
③ 主な学習内容
ア 全員で自己紹介の仕方を学ぶ
イ グループ毎に手話の仕方を学ぶ
(3)「おもてなしの心を学ぼう」(2時間)茶道体験
① 実施日 平成29年1月25日(水) 図書室
② GT:河内町まなびすと3名
③ 主な学習内容
ア 茶道の歴史や茶道の場について話を聞く
イ 茶道の所作についてお手本を見て学ぶ
ウ お茶をいただく側,もてなす側の体験をする
茶道体験の様子
(4)「パラリンピック競技を実際に体験してみよう」(2時間)車イステニス体験
① 実施日 2月9日(木) 体育館
② GT:シドニーパラリンピック車イステニス代表経験者1名,車イステニス競技者1名(大学生)
③ 主な学習内容
ア GTから球出しされたボールを打ち,通常のテニスを体験する。
イ 競技用の車イスにのってみる。
ウ 競技用の車イスにのり,GTから球出しされたボールを打つ。
GTの指導の下,競技用車イスを体験する
競技用の車イスにのり,ボールを打つ。
4 成果等
・車イス・高齢者体験は障害者スポーツの基礎知識として大変有効であった。
・手話を学んだ後,児童は朝の会で手話の1分間スピーチを行うなど手話を使うことへの関心が高まった。また,茶道体験を通して,お客様をもてなすということの意味を理解したようであった。
・(児童のお礼の手紙から抜粋)私は車イスを乗りながらテニスをする大変さが分かりました。それなのにあそこまで速く動けて「努力をたくさん積んできたんだなー。」と思いました。その大変さプラステニスと,難しいことばかりなのに本当にすごいと思いました。
【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】
・講師を見つけること。(特に,オリンピック・パラリンピックに出場したことのある選手)東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い競技団体・協会等にも講師要請が増えているとのこと。
・児童に本物に触れる機会をいかにつくるか。