(京都府)大山崎町立大山崎中学校
(京都府)大山崎町立大山崎中学校
【目的・ねらい】
オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越( ○ ) 尊重( ○ ) 勇気( ○ ) 決断力( ) 平等( ) 鼓舞( )
パラリンピアンの講演を通して、努力することの大切さを学び、そしてそこから得られる自己肯定感を醸成するとともに、生徒のスポーツへの関心を高め、幅広い分野のスポーツ振興につなげる。
【実践内容等】
1 福祉体験学習(第1学年)において、「福祉とは」等について学んだ後、大山崎町内の公共施設に設置してあるバリアフリー設備をフィールドワークを行い調査する。また、車椅子体験等を通して障害や福祉について考える。(10~12月)
2 職場体験学習(第2学年)において、福祉施設で体験学習を行い、福祉の実際について学ぶ。(11月)
3 車椅子バスケットボールの歴史や競技の概要について学び、土曜活用の時間において講演会を聴く。また、感想文を書く。(2月)
(実践上の工夫点、留意点等)
1 福祉体験学習や職場体験学習で「福祉」に関して得られた知識や経験を多くの生徒が共有化できるように、「新聞づくり」や「まとめづくり」、また発表会を行った。
2 講演会を聴くための事前学習では、資料とワークシートを作成してあらかじめ講師の方の競技やプロフィールが分かるように準備した。講演会の本番では活発に質問することができたが事後学習での「感想文」には良い内容のものがあったので、読んで頂いた講師の感想が生徒にフィードバックすることができればさらに事業の内容が深まって良いと思う。
(成果)
1 福祉体験学習や職場体験学習を通して、「福祉」とはどのようなことか、車椅子に乗ったり押したりするときの苦労や工夫にはどのようなものがあるか、介護施設での仕事の内容にはどのようなものがあるかなどを知ることができ、思いやりの心や気遣いの気持ちを醸成できた。
車椅子を操作するのは簡単だと思っていたけれど、思っていたより怖かった。私で怖いと思うなら障害者の人からするともっと怖いんだろうなと思った。困っている障害者の方がいたら助けてあげようと思った。
<生徒感想文より>
2 パラリンピアンの講演会では、困難に立ち向かう勇気や努力、人間の可能性や夢を持つ大切さ、夢を叶える方法やすばらしさなどを聴き取ることができ、生徒は日々の生活をさらに充実させていこうと考えることができた。
今日のお話を聴いて少しでも勇気を出して頑張ろうと思えるようになりました。毎日ネガティブな発言をしているときがあったけど、岩野さんのおかげで毎日ポジティブな発言をしようと思いました。お話を聴けてよかった!と思いました。車椅子バスケットボールのシュート体験は、見ていてすごく難しそうだなと思いました。
<生徒感想文より>
【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】
1 実践校になることが分かった時期が11月であったことから、本事業に取りかかる準備期間がほとんどなかった。今後は、本事業にかかる取組を行える関係学年や分掌、教科等において計画的に、また組織的に取り組むことができると良い。
2 講演会等で講師を招聘したり、予算の執行にかかる手続きを進めたりする際には学校だけで取り組むことは困難である。そこで、行政機関との連携は欠かせないため、より円滑な連携を進めていくための仕組みを作ることが必要である。