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福岡県オリンピック・パラリンピック教育ワークショップ

福岡県オリンピック・パラリンピック教育ワークショップ

(1)開催概要

日 時:平成29年2月24日(金)14時00分〜16時30分
会 場:天神ビル 9号会議室
主 催:福岡県教育委員会
筑波大学オリンピック教育プラットフォーム
参加者:36名

プログラム:
14:00〜 開会挨拶
福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課
総括指導主事 中野一成
14:05〜 事業報告
宮城県、茨城県、京都府における事例紹介
筑波大学体育系 准教授 宮﨑明世
14:20〜 福岡県における実践事例紹介
大牟田市立天領小学校 教諭 森永隆二
福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課
指導主事 物部倫明
14:50〜 休憩
15:00〜 グループディスカッション及び発表
校種別小グループによる実践内容の報告
各グループの代表的実践の紹介、今後の課題等について発表
16:15〜 講評
筑波大学体育系 准教授 宮﨑明世
16:25〜 アンケート記入

(2)内容

福岡県教育庁中野氏の開会挨拶では、①オリンピック・パラリンピックに関する学習の機運の高まり、②『初等教育資料』において大牟田市立天領小学校、うきは市立山春小学校(ともに平成28年度本事業の福岡県推進校)の実践が取り上げられたことが紹介され、本ワークショップの内容が説明された。
次に、平成28年度の本事業概要を説明するとともに、他府県(茨城県、京都府、宮城県)における特徴的な実践事例を共有した。とくに①幅広い教科での実践、②地域の教育資源の活用(地元のプロスポーツチーム、地域の伝統的な身体文化等)、③ホストタウン誘致との連携に関する実践を紹介した。
そして、福岡県における実践事例について、天領小学校の森永教諭から、同校で実践された①オリンピック・パラリンピックの歴史や精神について学ぶ取組、②競技者とのふれあいを通してその精神を学ぶ取組、そして体育科学習指導におけるオリンピック・パラリンピックを生かした教材化の工夫に関する紹介が行われた。児童の感想から、この実践の成果についても言及された。そして、福岡県教育庁物部指導主事より推進校全体の教育実践に関する総括的な報告が行われた。
グループディスカッションでは、校種別に5つのグループが構成され、各校における実践内容の紹介ともに、その成果と課題が共有された。各グループの発表では、以下の内容が報告された。
まず、オリンピアン、パラリンピアンとのふれあいによる貴重な経験が得られた一方、選手や団体との交渉方法、あるいは経済的な課題が挙げられた。オリンピアン、パラリンピアンを招聘して実施された授業では、特に本人から直接体験談を聞けたことによって、生徒にとって大きな感動があったと考えられる。生徒にとどまらず、家族や地域への波及もみられた。今後は、地域のアスリート等の掘り起こしも必要となることが指摘された。また、オリンピック・パラリンピックの教材化に関する課題も挙げられた。国際的な競技会等の映像を教材化することも提案された。

福岡県市民フォーラム

福岡県市民フォーラム

(1)開催概要

テーマ:福岡県のスポーツと教育を展望する
日 時:平成29年2月4日(土)13時30分〜16時00分
会 場:FFBホール Cホール
主 催:筑波大学オリンピック教育プラットフォーム
後 援:福岡県教育委員会
参加者:60名

プログラム:
13:30〜 開会挨拶
筑波大学体育系 准教授 宮﨑明世
13:35〜 福岡県オリンピック・パラリンピック教育実施事例報告
大牟田市立天領小学校 教諭 森永隆二
福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課
指導主事 物部倫明
14:20~ トークショー
ゲスト 成迫健児 2008年北京大会陸上400mハードル代表
進行  宮﨑明世
14:50〜 休憩
15:00〜 パネルディスカッション
「福岡県のオリンピック・パラリンピック・ムーブメント」
・パネリスト
小宮正江 2012年ロンドンパラリンピックゴールボール金メダル、
パラリンピック4大会出場
藤井潤
成迫健児
・進行
宮﨑明世
16:00〜 閉会、アンケート記入

(2)内容

本市民フォーラムは、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて、福岡県における気運の醸成を図ること、及び、福岡県民として大会にどのように関わり、何を発信できるのか、地元ゆかりのアスリートとともに、福岡だからこそできるオリンピック・パラリンピック・ムーブメントについて考える機会とすることを目的に開催した。福岡県で推進しているオリンピック・パラリンピック教育の紹介を行うとともに、オリンピアンやパラリンピアン、プロスポーツ関係者によるトークショー等を行い、オリンピック・パラリンピックの意義や価値について考える機会となった。

福岡県オリンピック・パラリンピック・ムーブメント推進校セミナー

福岡県オリンピック・パラリンピック・ムーブメント推進校セミナー

(1)開催概要

日 時:平成28年8月29日(月)14時30分〜16時30分
会 場:アクロス福岡 606会議室
主 催:福岡県教育委員会
筑波大学オリンピック教育プラットフォーム
参加者:36名

プログラム:
14:30~ 開会挨拶
福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課
総括指導主事 中野一成
14:35~ 平成28年度オリンピック・パラリンピック・ムーブメント
全国展開事業概要説明
筑波大学体育系 准教授 宮﨑明世
15:05〜 東京2020教育プログラム-学校編-の認証について
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
企画財務局 アクション&レガシー部 アクション&レガシー課
事業チーム(文化・教育)主事 志岐昴一
15:20~ 休憩
15:30〜 筑波大学附属学校群における実践事例の紹介
筑波大学附属中学校 教諭 長岡樹
15:50〜 本事業事務手続き等に関する説明
福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課
体育・健康教育班 指導主事 物部倫明
16:05~ 福岡県体育研究所からの諸連絡
福岡県体育研究所 指導主事 村山直樹
16:25〜 アンケート記入

(2)内容

事業概要について、事業目的や推進校における実践テーマなどを中心に、地域コンソーシアムの構成や今後市民を対象としたフォーラムを行うことなどについて説明があった。事業説明に引き続いて、オリンピック・パラリンピック教育の理論と実践について報告があった。IOC(国際オリンピック委員会)が作成しているオリンピック・パラリンピック教育教材であるOVEP(Olympic Value Education Program)の概要やオリンピック憲章などについて説明があり、またオリンピック・パラリンピック教育の内容系統について紹介され、教科教育型、総合型、行事・発表型、イベント型、生活型、交流型の6つの型が示された。また、直近の東京都による教育プログラムの概要が示された。
次に、本年10月より始まる東京2020教育プログラムに関して、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の志岐氏よりガイドラインに基づいて説明があった。東京2020教育プログラムに参画することにより、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを用いた教育ロゴの使用が可能になる旨が紹介された。
続いて、筑波大学附属学校群におけるオリンピック・パラリンピック教育の実践事例について、筑波大学附属中学校の長岡教諭より古代オリンピックやブラインドサッカーを題材とした授業実践が紹介された。また総合的学習において、外国人との交流会を設け、生徒が英語で日本の体育・スポーツの特徴を説明する取り組みなどが報告された。さらに、附属学校群における実践事例として附属高校生徒によるピエール・ド・クーベルタンユースフォーラムへの参加や附属坂戸高校における障害者スポーツ大会ボランティア学習や大塚特別支援学校との交流学習について報告があった。

福岡県コンソーシアム

福岡県コンソーシアム

開催概要

日時:平成28年12月21日(水)15:00〜17:00(第1回)
平成29年2月16日(月)(第2回)
場所:TKP博多駅前シティセンター カンファレンスC
出席委員:
小鴨由水(1992年バルセロナ大会女子マラソン日本代表)※第2回欠席
佐伯道郎(アビスパ福岡スクール推進部 部長)※第2回欠席
鶴英樹(福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課 課長補佐)
橋本真理子(福岡県立三潴高等学校 校長)※第2回欠席
楢﨑教子(福岡教育大学)※第1回欠席
宮﨑明世(筑波大学)
物部倫明(福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課)
欠席委員:
道下美里(2016年リオデジャネイロパラリンピックマラソン銀メダル、
三井住友会場)
オブザーバー:
藤井潤(アビスパ福岡スクール推進部 コーチ)
村山直樹(福岡県体育研究所 指導主事)※第2回欠席

(福岡県)宗像市立吉武小学校

(福岡県)宗像市立吉武小学校

【目的・ねらい】

福祉学習(視覚障害)を通して、社会生活の中で共に生きていくために自分ができることを見つけたり、パラリンピックの選手に体験やエピソードを聞くことにより、挑戦し続けるすばらしさについて気付いたりすることができる。

【実践内容等】

日時:平成28年12月2日(金)10:00~11:30
場所:吉武小学校体育館
対象児童:第4学年20名
講師:ゴールボール選手「小宮 正江さん」
内容:『「挑戦」~私にできること~』

1 自己紹介

【自己紹介の様子】


【ゴールボールをしているときの様子(ロンドンパラリンピック)をビデオで鑑賞する子供たち】

2 ゴールボールの簡単な説明


【ボールとアイシェイドの説明をする小宮選手】


【アイシェイドを着用すると視界が遮られ、周りが見えないといっている子供の様子】

・3人一組で、アイシェイドをつけて、ゴールにボールを転がす。
・ボールの中に鈴が入っているので、その音を聞きながら、ボールの転がる方向を考える。
・ペナルティ(反則)もあり、その際には、ペナルティスローが与えられる。


【実際にボールを触って、かたさや重さを確認する子供たち】


【小宮さんとパスをする子供たち】

3 小宮選手の話から
小宮選手からは、「自分の病気が発症し始めてから、自暴自棄に陥り、家族や周りの人たちに迷惑をかけたこと」「たくさんの人たちから支援してもらったこと」「そしてたくさんの人に対して感謝していること」「だからこそ今の自分がいて、挑戦し続けることができること」などの話をいただいた。
普段は話を聴くことが苦手な子供が多い学年だったが、ご本人を目の前にして、とても心に響くことがあったようで、真剣に話を聴いていた。

【子供たちの主な感想】
○パラリンピックの映像を見ていると、まるでボールが見えているように反応しているので、ビックリした。世界で1番になるってことは、本当にすごいことだと思った。

○自分は、いつもすぐにあきらめてしまうので、少しずつでもいいから途中で投げ出さないように頑張ろうと思った。

○初めて金メダルを触った。重たかった。触らせてもらえて嬉しかった。

※貴重な体験をさせてもらった。苦労もあっただろうに、本当にすごいことだ。支え合っていくこと、それは、地域に通じるものがある。(地域の方の感想)


メダルを手に取り、喜ぶ子供たちと地域の方

4 まとめ
小宮選手との交流を通して、子供たちは、「挑戦し続けること」「周りの人に感謝する気持ち」の大切さを学ぶことができた。また、視覚障害をもちながら、アスリートとして、パラリンピックに挑戦する小宮選手と出会って、子供たちも「自分もあきらめずに、何かできることがあるのではないか?」と自分を振り返ることのできるよい機会となった。

5 その他の取組
宗像市は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、ブルガリアの新体操チームのホストタウンとして、交流を進めてきている。本校は、拠点地となるであろう「グロ-バルアリーナ」が校区に所在する。そこで、オリンピック・パラリンピック・ムーブメント事業で紹介いただいた江上先生から高学年の子供たちが「おもてなしの心」について学んだ。子供たちは、挨拶の仕方一つをとっても「いつも相手を意識して、おもてなしの心で接する」ことの大切さについて学ぶことができた。また、その中で、「外国の方は、右手で握手すること」や「話をするときは、相手の目を見て、笑顔で接すること」など、具体的事例を紹介していただき、外国の方と接する機会の多い本校では、子供たちがすぐに取り組むことのできる授業内容だった。


【同時礼と分離礼を学ぶ子供たち】


【外国の方との接し方(グローバルマナー)を練習する子供たち】

子供たちは、これらの事業を通して、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに大きな期待感を抱くことができた。そして、この2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、子供たちが何かしらの形で参加できるように今後もサポートし続けていきたい。

(実践上の工夫点、留意点等)
・年間計画の中にあった福祉学習の学習内容の中に、本実践を組み込むことで内容の充実を図るとともに、手軽にできるオリンピック・パラリンピック教育にした。

・ゴールボールを実際に体験させることで、競技者の技術の高さを実感させるとともに、パラリンピック種目への理解を深めることができるようにした。

・パラリンピアンや講師の先生と事前確認を密にして、学習のねらいを共有できるようにした。

(成果)
・パラリンピアンと直接、交流する場を設定したことで、パラリンピアンを身近に感じることができたとともに、パラリンピックや障害者スポーツへの関心を高めることへつながった。

・参加体験型の学習を行ったことで、おもてなしの精神やグローバルマナーについて実感を伴った理解を図ることができた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

・単発的な学習ではなく、カリキュラムマネジメントの視点から教科横断的なオリンピック・パラリンピック教育の計画を考えていく必要がある。

・大がかりではなく、これまでの学習に一工夫取り入れたオリンピック・パラリンピック教育の実践を工夫していく必要がある。

(福岡県)岡垣町立戸切小学校

(福岡県)岡垣町立戸切小学校

【目的・ねらい】

○インターネットを使い、リオデジャネイロ・オリンピックについて調べさせることを通して、オリンピックに興味を持つことができるようにする。

○タグラグビーを通して、今まで知らなかった魅力的な球技があることを知らせるとともに、これまで体育が好きでなかった児童が、積極的に参加できるようにする。

【実践内容等】

実践を始める前に、児童にアンケートをとった。
まず、好きなスポーツについては「野球」「ドッジボール」等の球技が上位を占めた。しかし、実際の体育の授業の中で実施している球技系領域で何の種目が好きかを尋ねると、多くの児童が「ドッジボール」を挙げ、続いて「サッカー」「特にない」と答えた。
このことから、球技が好きであるにも関わらず、体育の授業で、児童にとって魅力的な教材があまりなかったということが分かった。

そこで、中学年の担任と話し合い、児童にとって接触などの大きな負担や個人差に関係なく魅力がある「タグラグビー」を教材として取り扱うこととした。

1 児童の興味・関心を高める動機付け
児童への動機付けとして、インターネットで「リオデジャネイロ・オリンピック」について検索して調べさせた。児童は、日本人選手が活躍した競泳や柔道などの動画や写真を喜んで観ていた。また、陸上競技で有名なボルト選手の動画にも興味を示していた。
その中で、400mリレーで日本チームが銀メダルをとったことにも興味を示し、「なぜ、9秒台の選手がいない日本が2位になったのだろう。」と疑問を持っている児童がいた。これに対して「例えば100mを10秒で走る人がスピードを落とさず1人で400m走るのと、同じ人がリレーで4人いるとして走るのとではどちらが速いか」考えさせた。結果として、リレーはバトンタッチのところが0秒になるので、およそ2~4m速くなることが分かった。
調べる中で、「リオデジャネイロ・オリンピックで新設された競技」を見付けさせた。児童は一生懸命探し、「ゴルフ」と「7人制ラグビー」が新規競技であることを見つけた。児童にゴルフは体育ではできないが、ラグビーは体育でできることを伝えると、「ぜひ、やりたい。」と答えた。
児童は、「ラグビーをしたい。」という興味・関心が高かったが、ラグビーそのものは危険が伴うので「タグラグビー」という競技があることを知らせ、タグラグビーについて、どのような競技かどのようなルールがあるかなどについて学習させた。

2 実践(導入段階:講師招聘授業)
タグラグビーを始めるにあたって、児童の学習に対する意欲を高めるために、福岡県ラグビー協会から講師を招聘し、導入授業を行った。
授業では、タグラグビーを始めるにあたっての道具の説明やタグの装着の仕方などについて説明をしていただいた。特に、ボール操作については、楕円形のボールであることから、持ち方や投げ方、捕り方が、普通のボールと違うことを説明していただき、受け取り方や投げ方などの基礎的な技術について学習した。(下の写真参照)

ルールやゲームの仕方については、予め学習していたので、次に、簡単なゲームを行った。このゲーム中は、ボールより前で受け取ることができないこと(スローフォワード)やボールを前に落としてはならないこと(ノックオン)など初めてやってみたゲームが、今まで経験してきたゲームと違うことに難しさを感じているようだった。また、ボールが楕円形をしていることにも、違和感を感じている児童もみられた。これらのことは、今後の授業の中で慣れていく必要があると感じた。

ルールやボールに慣れることは課題であったが、「得点を入れたら、みんなで一緒に喜ぼう。」という指導や「ゲームが終わったら、ノーサイドといって、敵・味方がなくなって、みんなで頑張ったところを称え合うんだよ。」という、ラグビーの精神について教えていただいたことは、児童にとって態度を身に付けることに有効であった。

【児童の感想から(抜粋)】
○初めてタグラグビーをしたけど、初めはボールを持つことが難しかった。でも、だんだん慣れてきて、面白くなってきました。
○今までは、相手にボールをぶつけるように投げていた。「取ってね。」と思いながら、味方にパスするところが、初めての経験だった。うれしかった。
○得点した時に、みんなで喜ぶところがよかった。これからもみんなで喜びたい。

3 実践(展開段階・終末段階)
講師招聘授業も含めて全9時間の単元で授業を組んだ。
【3・4時間目】
講師招聘授業を参考にしてボールの扱い方や投げ方を中心に学習した。前ページの写真同様にボールの受け取り方や円陣をつくってパスの仕方を練習した。毎時間の最後に、ミニゲームを設定したが、どうしてもボールを前に投げてしまうという課題が残った。

【5・6・7時間目】
ここでは、ミニゲームを中心に授業を実施した。1単位時間の流れを①ゲームⅠ→②話し合い→③ゲームⅡ→④反省会(次時につなぐ)というパターンで学習を仕組んだ。ゲームを繰り返し行い、話し合いを行う中で、児童の課題は「なぜ、ボールを前に投げてしまうのだろう。」ということであった。はじめは、児童自身に考えさせたが、なかなかいい解決方法が出なかった。そこで「ボールを前に投げてしまうのは、味方が前にいるからではではない?」というヒントを与えた。これがきっかけとなり、児童間で「ボールより後ろに下がれ!」や「前に居る人は、後ろに行こう。」などの掛け声を出すようになり、スローフォワードが激減するようになった。

【8・9時間目】
まとめのゲームを中心に実施した。この頃になると、ボールの扱いやルールにもかなり慣れてきて、ゲームらしいものができるようになってきた。さらに、今までの「ドッジボール」や「サッカー」の学習では、なかなか活躍できなかった児童が得点をするシーンが多くみられ、そのことを他の児童とともに喜ぶ姿がみられた。

【単元を終えての児童の感想:抜粋】
○はじめは、ボールの形が変だったし、ボールより後ろにいることに慣れなかった。でも、授業が進んでいくうちに慣れてきて、とても面白くなった。これからも、タグラグビーをしたい。

○わたしはドッジボールが苦手で、タグラグビーも嫌だなと思ってしていた。でも、だんだん授業に慣れてきたら、初めてトライすることができた。とても嬉しかった。タグラグビーが大好きになった。

○タグラグビーは、ボールをぶつけることがないし、転ぶ以外はケガをすることもなかった。わたしは運動が苦手だったけど、味方が点を入れてみんなで喜ぶところが大好きです。そして、試合が終わって、ノーサイドで敵も味方もなく、みんなでお疲れ様でしたというところも好きです。

(実践上の工夫点、留意点等)
○単元の導入段階で福岡県ラグビー協会より、専門的に指導できる講師を招聘し、指導を仰いだことは、大変効果的であった。

○招聘した講師より、「みんなで喜ぶことが大事」であることや「ノーサイドの精神」を指導していただいたことが、児童にとってとても良かった。

○タグラグビーは、普通の球技とルールやボールの形状が違うことが、児童にとっては適度な負荷となった。最初は、ほとんどの児童が戸惑っていたが、慣れてくるにしたがって自分たちで簡単な作戦の工夫を考えるようになった。

(成果)

○授業後のアンケートでは、タグラグビーをもっとしたいという児童が多かった。社会体育で野球やサッカー等を習っている児童も、「タグラグビーは、とても楽しい。」「もっと続けたい。」と答えている。

○この学習を行う前にはスポーツが苦手・球技が苦手であると言っていた児童が、この学習を通して、タグラグビーが大好きになったことが分かった。原因としては、激しい接触プレーがないことや、自分が初めて得点する喜びを味わったこと、またラグビーの精神を教えてもらったことなどが挙げられる。

○児童の運動量が増えた。サッカー等では、苦手な児童はじっとしてボールを追いかけようとしなかったが、タグラグビーでは全員がボールの後ろをついていくことで、自分にもボールが回ってくるため、そのような児童も一生懸命に走っていた。このことが運動量の増加につながったと考えられる。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

○「オリンピック・パラリンピック教育」だからといって、有名な講師や選手を招聘しての授業をしなくてはならないわけではなく、オリンピックについて、自分ができる種目やそれに類似した種目を児童に体験させることで、十分に興味・関心を高めることができると考える。パラリンピックについては、本校が昨年度実践したように、障がいがある人がそれに負けず、いろいろな競技に積極的に参加している様子や、その精神に触れることが大切であると考える。

(福岡県)うきは市立山春小学校

(福岡県)うきは市立山春小学校

【目的・ねらい】

オリンピックの価値
○「卓越(Excellence):目標に向かって全力で取り組むこと。体と頭と心の健全な調和を育むこと。」

○「友情(Friendship):人と人との結び付き、相互理解を図ること。」

○「敬意/尊重(Respect):互いに敬意を払い、ルールを尊重し、フェアプレー精神を育むこと。」を学ぶ。

【実践内容等】

オリンピアン、石黒由美子さんを招いての特別授業
2008年北京オリンピックにシンクロナイズドスイミング日本代表として出場した石黒由美子さんを招き、「あきらめなければ必ず夢は開かれる」と題した講演会と、シンクロナイズドスイミングを体験する特別授業を行った。
講演では、小学2年生の時に交通事故で大怪我を負い、重い後遺症に苦しみながらも希望を失うことなく努力し続け、オリンピック出場を果たした経験を聴いた。

特別授業では、プールで音楽に合わせて踊るシンクロナイズドスイミングの演技を体験した。石黒さんから、メリハリをつけ全身を大きく使うこと、友達の動きを意識しながら踊ることを指導して頂いた。石黒さんとの出会いを通して、子供たちは、高い理想を求め続けることの尊さ、仲間を尊重することの大切さを学ぶことができた。

その後、体育科の水泳の学習では、子供一人一人が自分の目標をもち、それに向かって毎時間練習に励む姿が見られた。

(実践上の工夫点、留意点等)
○オリンピアンを招いての特別授業に関して見通しをもたせること。例えば、講師のオリンピアンに関すること、オリンピックの教育的価値に関すること。

○オリンピアンを招いての特別授業(講演、シンクロ体験)を生かして、水泳指導を行った。(本事業で購入したプールフロアを用いて、スタートの練習を効果的に行った。

(成果)
○講演及びシンクロ体験の授業を通して、オリンピックの価値である「卓越(Excellence)」、「友情(Friendship)」、「敬意/尊重(Respect)」について、子供達は実感を伴って理解することができた。

○2020年の東京オリンピックに対する関心が高まった。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

○本年度で、本事業2年が終わるが、今後も何らかの形でオリンピックの価値を学ぶ学習指導を継続的に行っていきたい。

(福岡県)大牟田市立天領小学校

(福岡県)大牟田市立天領小学校

【目的・ねらい】

運動やスポーツに関心を持ち、進んで運動の魅力に触れる子どもを育てるために、オリンピック・パラリンピック・ムーブメント推進と課題解決的な学習を通して、体育教育のあり方を究明する。

【実践内容等】

本年度は「運動やスポーツに関心を持ち、進んで運動の魅力に触れる子どもを育てる体育教育」を研究主題に、「オリ・パラ・ムーブメント推進と課題解決的な学習を通して」を副主題とし、オリ・パラの持つ教育的価値を体育科学習指導だけでなく学校教育全体で取り組む実践を行った。

本年度の3つの取組
1 オリ・パラの歴史や精神について学ぶ取組
2 競技者とのふれあいを通して、その精神を学ぶ取組
3 教科学習指導におけるオリ・パラを生かした教材の工夫

1 オリ・パラの歴史や精神について学ぶ取組
①全校朝会及びオリ・パラコーナーにおける動機づけ
オリ・パラについて、より関心を高めるために、毎月の全校朝会の学校長の講話において、オリ・パラに関する話題やクイズを取り入れている。また、競技や出場選手等を紹介する掲示コーナーを子どもがよく利用する廊下に設置している。

②総合的な学習の時間の取組
・第5学年
「パラリンピック博士になろう」
障がいがあってもスポーツを楽しみ、高い目標をもって頑張っている人々とその人々を支える人がいることに気づき、自分の生活に生かすことができるように、パラリンピックの精神や理念について学ぶ学習を行った。

・第6学年
「オリンピックの魅力をさぐろう」
日本や外国のオリンピック選手の中から、特に自分が興味をもった選手の活躍や生き方について詳しく調べ、さらにメダリストとの交流やミニオリンピックの体験を通して、スポーツの意義や価値に目を向けたり、フェアプレーの精神や楽しさを味わわせたりした。そして、友達や保護者へ伝えたい内容をまとめた。さらに、授業参観の時にポスターセッション形式で学習内容を発信した。

③道徳の時間の取組
・第3学年
「個性の伸長」
オリンピック金メダリストの内村航平選手を題材として取り上げ、自己のよさを磨いていくことの大切さについて考え、個性の伸長について学ぶ学習を行った。

・第4学年
「希望と勇気、努力と強い意志」
オリンピック金メダリストの高橋尚子さんを題材として取り上げ、成長し続ける自分でありたいという気持ちを持ち続けることの大切さについて考え、苦しみの向こうに輝かしい自己実現があるということについて学ぶ学習を行った。

2 競技者とのふれあいを通してその精神を学ぶ取組
①世界陸上出場選手との交流
5月に行われる3校対抗のリレー大会前に、世界陸上の400メートルリレーに出場した小野原英樹先生(現高等学校教諭)を招聘し、リレーに関する体験談(講話)と実技指導を行い、トップ選手の心構えやリレー技術のすばらしさを学ぶ学習を行った。講話の中で、オリンピック選考レースの映像を紹介して頂き、子どもたちは世界で競技される方のレベルの高さを感じることができた。

②ソフトボールの金メダリストとの交流
10月に行われる3校対抗のバスケットボール大会前に、北京オリンピックのソフトボール競技金メダリストの藤本索子先生(現高等学校教諭)と高校生ソフトボールチームを招聘し、藤本選手の現役当時の思いやチームワークの大切さについての講話と、高校生チームとの交流試合(6年生)を通して、チームスポーツの意義や価値、現役選手(高校生)のプレーのすばらしさを学ぶ学習を行った。当日、金メダルを持参され、児童一人一人に手に持たせられた。本物の金メダルに大きな感動を味わわせて頂いた。

3 教科学習指導におけるオリ・パラを生かした教材化の工夫の取組
①体育科での教材化の工夫
・第1学年
「ころりんオリンピック」(マットを使った運動遊び)
五輪の5色(5種)の技(マットを使った運動遊び)を楽しみながら、友達のよい動きに気付き、技(マットを使った運動遊び)の動きをパワーアップしていくものである。子どもたちは、ペアで活動しながら、ハイタッチして認め合ったり、ときにはアドバイスし合ったりしていた。3クラスの継続した研究に取り組む中で、前時の課題を生かしながら、意欲面も活動量も伸びていった。

・第2学年
「オリンピックの森で遊ぼう」(跳び箱を使った運動遊び)
器械・器具を使った運動遊びへの興味・関心を高めるとともに、マットに転がったり、跳び箱を跳び越したりする動きをイメージさせるために、オリンピックの映像や上級生の動きを見せ、学習をスタートすることとした。
新しい遊び方への挑戦意欲を高めるために、できるようになった遊び方毎にシールを貼って金メダルや五輪の輪を作った。

・第3学年
「跳び箱オリンピック」(跳び箱運動)
道徳で学習した内村航平選手が目指した「世界一うつくしい体操」を意識して、活動1では、できる跳び方、跳び越し方でオリンピックコースに挑戦し、活動2では、もう少しでできそうな跳び方にチャレンジし、跳び箱金メダリストを目指す学習を行った。

②生活科での教材化の工夫
・第2学年
「発見!みんなが楽しくくらす町」(ゴールボール体験)
公共施設を利用したときに気づいた「町のひみつ」点字ブロックから、公共施設を利用する体が不自由な人について考え、パラリンピックの競技種目である「ゴールボール」の体験を通して、「みんな」という言葉が表す人の見方を広げ、いろいろな人がいることを知り、助け合って生きることの大切さを実感させる学習を行った。
生活科の「町のひみつ」の学習の中で、パラリンピック種目の体験を行ったことで、体の不自由な方は、つらく、苦しい気持ちで生きている人ばかりではなく、自分たちと同じように笑顔でスポーツを楽しむ人たちがたくさんいることに気付く姿が見られた。

(実践上の工夫点、留意点等)
本校は、体育科学習指導だけなく、学校教育活動全体において「オリ・パラについての学び」や「オリ・パラを通した学び」を推進することを目指した。

(成果)
・オリンピックの教材化
運動への意欲をより高めるために、跳び箱を使った色々な場における遊びをできるようになったら金シールをもらえるルールとした。そして、みんなの集めた金シールを合わせると、大きな金メダルを作り上げることができることを目標として設定した。
その結果、繰り返し取り組む意欲が高まった。また、高位児だけでなく、中位児や低位児も「できる遊びの場」が増えた。(第2学年「オリンピックの森で遊ぼう」跳び箱を使った運動遊びの実践において)


【できようになった遊びの数(人)】

・児童アンケート結果(全校児童)
1学期から2学期にかけての実践により、実践後(2学期)の方が、運動を好きと答えた子どもが4%増加した。
また、夏期休業中の8月に行われたリオ・オリンピックのテレビ等は、放送時間が小学生にとっては厳しかったものの、実践実施前に「見たい」と考えていた子どもよりも11%も多い子どもが「見た」と答えている。

・教師の手応え
前述した第6学年の総合的な学習の時間では、体育や道徳の学習とも関連させながら横断的・総合的な学習を展開した。これによりそれぞれの学習が、より効果的にねらいに迫る学習になったと実感された。
世界陸上やオリンピックに出場された競技者との交流やその後の手紙のやりとりでは、目標に向かって努力することの大切さを学んでいることが感じられた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

実践上の工夫点において前述したように、本年度は学校教育活動全体において「オリ・パラについての学び」や「オリ・パラを通した学び」を推進することを目指した。そのために、教材化に向けて1つ1つの実践を通して、研究部でアイデアを出し合った。来年度に向けては、実践の幅を広げるために、年間指導計画にどのように位置づけ実践を効果的に積み重ねていくかが大きな課題である。また、体育科の教材をさらに開発し、実践例を増やすことも課題である。今後も、進んでスポーツに取り組もうとする児童の育成に関わる研究を進めていきたい。

(福岡県)田川市立田川小学校

(福岡県)田川市立田川小学校

【目的・ねらい】

基礎を徹底して行うことの大切さや夢をあきらめないで続けることの大切さを学ぶことで、運動も勉強も意欲的にできるようになる

【実践内容等】

オリンピアンと学ぶ体操教室の実践にあたり、北京五輪体操団体の銀メダリスト(日本体育大学体操競技部男子コーチ)中瀬卓也さんをお迎えした。

(1)トークタイム
はじめに、トークタイムを設定した。トークタイムの中で、中瀬さんは、「小学校4年生の時に体操を始めたこと」「中学校、高校のころテレビでオリンピックを見て、夢が目標へと変わったこと」「みなさんもあきらめずに夢に向かって努力する人になって、夢をかなえて欲しい」など、子供たちの印象に残る話をしていただいた。


【1・2年生】


【3・4年生】


【5・6年生】

(2)実技タイム
どの学年も、実技タイムのはじめに、中瀬卓也さんにお手本となる模範演技をしていただいた後に、跳び箱運動の指導をいただいた。
低学年の両手を支持してまたぎ越しでは、跳び箱に両足で乗ったり足を開いて座ったりした後、跳び箱に尻を着けずに、手を強く押し出す基本の動作を繰り返した。
中学年の抱え込み跳びでは、跳び箱を跳ぶときの大事なポイント(踏み切り、ジャンプを高く跳ぶ、手の振りを速くする)を教えていただいた。
高学年の台上前転では、「上体はまっすぐに」「強くジャンプして」など大事なポイントを教えていただいた。子供たちは、真剣な表情で跳び箱の技に挑んでいた。


【1・2年生】


【3・4年生】


【5・6年生】

(実践上の工夫点、留意点等)
トークタイムでは、基礎を徹底して行うことの大切さや夢をあきらめないで続けることの大切さについてお話していただくように事前にお願いをしていた。
実技指導の導入において、子供たちが、「わっ。すごい」と驚くような模範演技を見せていただくように事前にお願いをしていた。

(成果)
学習後のアンケートでは、9割以上の子供が、跳び箱が好きになったと回答していた。
授業後の感想では、
・跳び箱が怖かったけれども、教えてもらって少し怖くなくなった。(低学年児童)

・今までできなかったけれど、はじめてできてうれしかった。(高学年児童)

・踏み切りや助走の仕方がわかりやすかった。体操が好きになった。メダルもとてもきれいだった。(高学年児童)など、多くの子供が、達成感を味わっていた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

〇体育科だけではなく、各教科・道徳・総合的な学習の時間の中で、自分自身とオリンピックとの関わりをどのように体験させるかが課題である。

〇2020オリンピック・パラリンピック大会を国民の一員として、その日を迎えることができるように継続的に指導していく必要がある。

(福岡県)豊前市立横武小学校

(福岡県)豊前市立横武小学校

【目的・ねらい】

世界的な舞台で活躍したオリンピアンや元客室乗務員からの話や活動を通して、Ⅰ『スポーツを楽しむ心を学び、お互いを認め合い、目的をもって明るく生きようとする心構え』、また、Ⅱ『心が温かくなるおもてなしの精神及び行動のとり方』を学ばせる。

【実践内容等】

Ⅰ 『スポーツを楽しむ心を学び、お互いを認め合い、目的をもって明るく生きようとする心構え』(体育科)
平成28年12月7日(水)
(1)はじめのことば・講師紹介

(2)講演講師:北京オリンピック(2008年)出場 元バレーボール選手 山本隆弘 先生
山本先生からは、「目標をもちなさい」「目標は小さくてもいい、続けることが大切だ」という趣旨のお話をしていただいた。


【講演中の様子】


【質疑応答の様子】

(3)質疑応答
バレーボールというスポーツの良さに気づき、夢をもって生きることの重要性、未来に対しての夢をもつことの大切さを山本先生との受け答えの中で、大きなメッセージとして子ども達は感じることができたようである。

(4)実技体験を通した指導・助言
トスの上げ方、レシーブの仕方、身体の動かし方などを教えていただいた後、『3分間、学年で何回ボールを落とさないでボールを打つことができるか。連続でなくてもよい。合計何回できるか、やってみよう。』というチームで協力しながら、緊張感をもってバレーボールの楽しさを味わう体験をした。体験の前には、何回を目標にするのか、できるだけ落とさないで続けるにはどうすればよいか等を学年で話し合ってから体験に入った。最後に、山本選手のスパイクをレシーブする体験もさせてもらった。


【実技指導の様子 ①】


【質疑指導の様子 ②】


【レシーブ体験の様子】

(5)謝辞
(6)終わりの言葉


【山本隆弘先生との記念写真】

Ⅱ 『心が温かくなるおもてなしの精神及び行動のとり方』(道徳)
平成28年12月14日(水)
(1)はじめのことば・講師紹介(2)講演講師:筑波大学 客員教授
江上いずみ 先生
江上先生には2-(2)思いやり・親切に関わる内容で話をしていただいた。
「おもてなし」とは、表裏のない心でお客様をお迎えすることである。2020年の東京オリンピックの開催時、世界中の人が日本にいらっしゃる。選手で参加する方法もあるが、ボランティアで参加という方法もある。直接、オリンピックに参加しなくても、道を尋ねられたり、名所の案内を頼まれたりするかもしれない。あいさつの仕方、礼の仕方、握手の仕方、心のこもった対応の仕方などを、具体例を交えて話していただいた。
ドアのノックは3回以上が基本、握手は通常は右手で強すぎず弱すぎず握り軽く振るのが礼儀等を子ども達に教えていただいた。


【講演の様子】


【握手の仕方を学んだ後の児童の様子】

(3)謝辞
(4)終わりのことば

(実践上の工夫点、留意点等)
○オリンピックの機運を高めるためと、啓発のために、講師の先生の写真やプロフィールを事前に校内掲示したり保護者へ参加を呼びかける案内プリントを配布したりした。

○バレーボールの実技では、一般男子のネットの高さ2.43mでネットを張るとともに電子タイマーを設置して臨場感を高めた。

○おもてなし講演会ではハートマークをちりばめた図柄を背景にしたタイトル幕を作り、心が温まる会場の雰囲気づくりを演出した。

○事後、横武小の思い出アルバム(掲示板)にオリパラ関係のこれら2例の実践をパネル化して掲示し、「スポーツを楽しむ心」や「おもてなしの精神」をいつまでも忘れないように工夫している。


【二つの実践を紹介したパネル】

○体育館の出入口の一角に『オリンピック・パラリンピックコーナー』を設置し、オリンピックの歴史、オリンピック・パラリンピックの新聞等を掲示したり、関係書籍を置いたりして、オリンピック・パラリンピックを盛り上げる環境整備をしている。


【新聞掲示の様子】


【オリンピックの歴史年表掲示の様子】


【関係書籍の設置の様子】

(成果)
Ⅰ 「スポーツを楽しむ心」に関するアンケート結果から
・質問1:「夢をもちましょう」というお話について、夢をもつことは大事だと思いましたか。
・質問2:「小さな目標を積み重ねることが大事です」というお話について、目標を立ててやってみようと思いましたか。
・質問3:山本選手の実技講習は楽しむことができましたか。
(◎大変そう思う ○そう思う △あまりそう思わない ×全然そう思わない)

○夢を持つことや目標を積み重ねることの大切さをたくさんの子どもが共感したようである。また、オリンピアンとの実技体験はとても楽しかったことが読み取れる。

○スポーツを楽しむ心の講演会と
スポーツ体験を通して、スポーツには勝敗はつきものだが勝つことだけが意義あるのではなく負けることからも多くのことを学ぶことができると実感したようである。また、世界レベルの選手の偉大さを肌で感じることができたと考える。

【感想の一部】
○山本選手のスパイクを見て、とても速かった。スパイクをして、それをレシーブするのがとても楽しくて、もう一度やってみたいです。また、これからは、山本選手の話された夢をもつことや小さな目標を積み重ねていこうと思います。

○今まで、わたしは勝つことにこだわっていたけど山本選手の話の中で『負けることが大事で負けたら悪いところをまた次の試合でやり直したらいい。』というお話が心に残りました。これからは、失敗を恐れずがんばろうと思います。

Ⅱ おもてなし講演会アンケート結果から
・質問1:「おもてなしの心」について、相手のことを考えて行動することは大事だと思いましたか。
・質問2:「おもてなしの心」を大事にした行動を自分も行いたい、または、やってみようと思いましたか。
・質問3:今後、気持ちの込もったあいさつをしようと思いますか。
(◎大変そう思う ○そう思う △あまりそう思わない ×全然そう思わない)

○おもてなしの心というものについて、はじめは分からなかった子どもたちも、江上先生の具体例を挙げての分かりやすいお話から、挨拶の大切さ、相手を思いやる気持ちの重要性、基本的なマナーについて学ぶことができた。今までやらされていたと感じていた子供や挨拶やマナー等の重要性に気付いていなかった子どもも、挨拶を含む行動について、おもてなしの心を持って行うとよいという内容について理解を深め、自分にもできそうだ、やってみたい、やってみようとやる気に満ちた子どもに生まれ変わったように感じる。

○世界中からのお客様が集まる2020年の東京オリンピック開催に目を向け、いろいろな方々と接する時の心の持ち方や対応の仕方が子どもなりに分かったようである。

【感想の一部】
○間近でCAのアナウンスが聞けて格好いいと思いました。また、私達への気配り、心配りがすごかったです。私もこれから江上先生の様にすばらしいおもてなしの心がある人になろうと思います。そして、今の内に気配り、心配りができるようになりたいと思います。

○江上先生のお話で『おもてなし』とは、人を喜ばせることだと言っていました。わたしは、本当にその通りだと思いました。あいさつ体験では、気持ちをこめて言わなければいけないことが分かりました。

○私は、おもてなし授業で言いたかったのは、やさしい心のことだと思います。江上先生は、とても丁寧に教えてくれたので、とても聞きやすくて、私も飛行機に乗ったら「こんにちは。」や「ありがとうございます。」を大切にしたいと思いました。CAの人たちは、とても努力をしてすごいと思います。「入る時はノックを3回以上」を初めて知ったので、今日教えてもらったことや聞いたことを生かしたいと思いました。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

●フェアプレーの精神、対戦相手にも感謝する心等、児童の心を育てることは、体育科だけに限らず、道徳、学活、その他、多くの教科・領域の中でも行わなければならないと気付いた。オリンピック・パラリンピック教育に関わる心を育てるための実践例があれば多くの情報収集を行いたい。

●今回の事業では、オリンピアン、おもてなしの専門家などの講師の先生を招いて講演をしていただく機会を得て、大変有意義だった。今後もこのような取組を継続していくことが大切である。