(福岡県)八女市立上陽北汭学園小学校・中学校
(福岡県)八女市立上陽北汭学園小学校・中学校
【目的・ねらい】
①(児童)オリンピック・パラリンピックの果たす役割について知り、スポーツへの興味・関心を高め、スポーツへのかかわりを楽しもうとする心を育む。
②(生徒)スポーツの実践を促すとともに障害者スポーツへの興味・関心を高める。
【実践内容等】
1 オリンピック・パラリンピックギャラリーの設置、充実
(中央廊下、小学校図書館、中学校図書館)
2 テーマ「スポーツを通して心をつなごう」(総合10時間)
実施学年:第7・8・9学年
11月2日(火)4限 「筑後特別支援学校との交流会でスポーツを一緒に楽しもう。」
○「ねらって!ねらって!」(的当てゲーム)
お手玉を的の中央をねらって投げて、獲得した得点を競い合うゲームを考えて楽しんだ。途中投げるときの腕の振り方や向きをとなりでサポートしながら一緒にゲームを行った。的の中心に投げると一緒にハイタッチして喜び合う姿が見られた。
○力を合わせてボールをつなげ(キンボール)
3チームに分け総当たり戦で試合を行った。ゲームはバレーボールのルールを用いた。筑後養護学校の生徒はキンボールでのゲームは初めてではなかったものの、本校生徒とゲームを行っていくうちにとても喜んでいた。
3 テーマ「私たちとスポーツのつながり」(総合5時間)
実施学年:第6学年
12月19日(月)5限 「オリンピック・パラリンピックについて調べたことを伝えよう。」
学校にあるオリンピック・パラリンピックの図書資料をもとに、自分が調べてみたいことを考え、図書資料やインターネットを活用して調べ、それをまとめていった。本時では、まとめたことを学級で紹介し、それぞれの調べたことから、もっと調べてみたいことや新しく調べてみたいことを考えていった。
4 今後の実践予定
①2月8日(水)4限 第6学年(道徳)「義足の聖火ランナー」
②2月23日(木)3限 第8学年(保体)「みんなができるスポーツを体験しよう。」
③3月1日(水)朝会 全校児童「オリンピック・パラリンピックって何?」
(実践上の工夫点、留意点等)
○オリ・パラ教育で整えた図書資料などの環境を生かした学習や活動を行い、子どもたちの興味・関心の向上を図った。
○それぞれの学年での実践を他の学年に伝えるための時間や方法を工夫し、単年での指導ではなく継続的な実践ができるように取り組んできた。
○体力向上プランと関連させ、運動に関心をもち進んで体力向上に取り組むことができるような環境整備で取り組みを図った。
(成果)
○オリンピック・パラリンピックについての実践を広めたことで、オリンピック・パラリンピックギャラリーへの関心を高め、多くの児童生徒が本を手に取ってみるようになった。
○第6学年では、「オリンピックに関心がある」という児童は、9月(45%)→2月(91%)児童の関心は確実に高まったといえる。
○スポーツはともに楽しむという共通の目的を持って様々な工夫をして行うことができ、人と人とがつながり合える素晴らしい手段であるということに気付くことができた。
【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】
○オリンピック・パラリンピック教育の継続的な展開に向けて、実践を通して得られた課題点
本年度は、昨年度の単発的な取り組みの反省から、指導計画で位置付けられた計画へ改善してきた。更に、それぞれの学年での取り組みの系統性や関連を明確にした上で、指導計画に位置付け、より計画的な授業実践を積み上げていく必要がある。