仙台市立台原中学校
仙台市立台原中学校
目標・ねらい
・体育祭の内容を工夫し,オリンピック・パラリンピック教育を盛り込み生徒の意識高揚を図る。
・NIE活動を活用し,オリンピック・パラリンピックに対する生徒の意識を高めるとともに障害者教育にも触れ,障害者に対する理解を深める。
・特別授業やPTA講演会等において,オリンピアンやスポーツに関わる講師を招聘し,オリンピック・パラリンピックの意義を考える機会とする。
実践の内容
(1)体育祭
10月末に開催している体育祭をオリンピック・パラリンピックの要素を取り入れたものに工夫した。9月より体育祭実行委員会を立ち上げ生徒会や実行委員会の生徒が中心となり,以下の企画・準備・運営を行った。
◆開・閉会式の内容や競技種目について,体育祭実行委員会を中心に吟味した。
①各学年代表による聖火リレー
②学級旗を制作し選手宣誓や入場行進に用いる
③競技種目を工夫する
◆オリンピックの要素を取り入れ,フェアプレーや仲間との協力,相手を尊重する態度を学んだ。
①聖火台の製作・各学年代表による聖火リレーの実施
②生徒が美術の時間に各自国旗を制作,会場に万国旗として掲示
③シンボルマークやテーマを募集し,プログラムやポスターを制作
本校では数年前から,朝の授業前の活動としてNIE活動を継続的に行っている。その中でオリンピック・パラリンピックに関する新聞記事を取り上げた。
◆NIE活動について
①朝の会の前に10分間の時間の中で全学年で年間,25回実施。
②新聞記事が貼られたワークシートに感想や考えたことを生徒がまとめる。
③ワークシートは各学年ごとに学年担当者が輪番制で制作する。
④学級ごとに回収し,学級や廊下などに掲示。
◆期間を設け,年間数回程度オリンピック・パラリンピックに関連するワークシートを取り扱った。
(3)トップアスリートによる特別授業及び講演会
①オリンピック・パラリンピック教育推進のための特別授業 先輩に学ぶ講演会 ~トップアスリートの体験談~
実践の成果
(1)体育祭
生徒会や実行委員会の生徒たちが体育祭を自分たちの手で作り上げようという気運が高まった。また,様々な場面で例年にない体育祭にしようと工夫する姿が見られた。仲間と協力するすばらしさや相手を思いやる気持ちが芽生えた。
(2)NIE活動
9月頃からオリンピック・パラリンピック関連の記事を扱うワークシートが増えた。また,W杯ラグビーやオリンピックブラジル大会のサッカーアジア予選の時期なども重なり,生徒の関心意欲が高いニュースも多く効果的であった。パラリンピックを取り上げたのも障害者を理解し,思いやりや相手をいたわる実践力につながった。
(3)トップアスリートによる特別授業及び講演会
トップアスリートや専門的な知識や技能を持った講師を招聘し,生の声を聴けたことは有意義であった。先輩に学ぶ講演会(特別授業)はプロサッカー選手でありながら本校の卒業生ということもあり,生徒にとって身近な存在であったと同時に事後の感想からも実に印象深かった様子であった。自分の将来を見つめるよい機会となり,自分づくり教育の推進にも大きな役割を果たした。