宮城県加美町立中新田小学校

宮城県加美町立中新田小学校

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目標・ねらい

本実践にあたっては,「世界の国々に目を向け,日本と他の国々との共通点や相違点を知り,興味関心を高めるために大豆を使った世界の料理づくり」「日本の伝統文化について理解を深め,日本人としての自覚を高めるために,日本の伝統文化に親しむ体験活動」「障害のある方々に対する理解を深め,更なる自己理解を深めることができるように福祉体験教室等」を行っていく。これらの活動を通して,世界には様々な国があることを知るとともに,世界の中の日本人であるという自覚を高めていきたい。また,日本の伝統文化を知ることで,我が国に誇りをもつとともに,世界の国々に関心をもち,友好関係を築いていこうという心情を高めていきたい。さらに,自らの夢や目標をもち,困難に負けずに前向きに努力しようとする態度を身に付けさせていきたい。

実践の内容

1.世界の大豆料理に挑戦しよう!
3年生は総合的な学習の時間において,加美町の特色である豊かな自然を生かした農業や文化を学ぶ活動を行っている。加美町は,その豊かな自然の下に,お米やねぎ,大豆などの生産が行われている。本事業では,JAの方々の指導を受けながら大豆の栽培活動を行うとともに,地域の方をゲストティーチャーに招いて豆腐づくりを行う。また,世界の大豆料理を調べたり,実際に料理をしたりすることを通して,地域から世界に目を向けさせていくことをねらいとし,活動を進めた。

①  大豆の種まき・収穫活動
JAの方を講師に,学校の畑で大豆の栽培活動を行った。子供たちは,進んで水やりをしたり,雑草を抜いたりするなど,意欲的に取り組む姿が見られた。

②  世界の大豆料理の調べ学習・発表会の実施
大豆を収穫した後,図書資料やインターネットを活用して世界の大豆料理を調べた。子供たちは,ふだんあまり目にしない世界地図に興味をもち,意欲的に調べ学習を行った。調べ学習を行った後,グループ毎に世界の大豆料理発表会を行った。「アメリカ・ブラジル・タイ・韓国」等の国々で食されている料理を紹介し合うことで,世界には様々な国があることを知る機会となった。

③  タイの大豆料理に挑戦
子供たちは,様々な国の大豆料理を調べたが,3年生の発達段階を考え,タイの大豆を使ったサラダに挑戦した。タイのチリソースを使用したり,本校のALTに協力してもらったりしたことで,より世界の料理に挑戦しているという意識が高まった。

2.やさしい心を届けよう!
5年生は総合的な学習の時間において,障害者福祉や高齢者福祉に関する活動を行っている。学区内に社会福祉協議会やデイサービスセンターがあり,様々な方をゲストティーチャーに招き,豊かな体験活動ができる環境にある。本実践では,障害のある方や高齢者とふれ合ったり福祉体験教室等を体験したりすることで,障害者・高齢者理解を深めていくとともに,自己理解を深めることにつなげることをねらいとし,活動を進めた。

①  高齢者疑似体験活動
社会福祉協議会の方を講師に,高齢者疑似体験活動を行った。耳栓や特殊眼鏡,手足の重りなどを装着して,高齢になったときの身体的な機能の低下や心理的な変化を擬似的に体験した。

②  デイサービスセンターの訪問
学区内にあるデイサービスセンターを訪問し,介護士の方の仕事の様子や施設の中にある設備を見学させていただいた。また,子供たち自身で計画した高齢者の方々との 交流会を行った。「どうすればお年寄りの方々に喜んでいただけるか」という,お年寄りの方に寄り添う姿も見られた。

③  福祉体験教室の実施
加美町社会福祉協議会の方を講師に,車イスの使い方の説明を受け,補助の仕方を学んだ。また,白杖体験を通して目の不自由な方の苦労や補助の仕方を学んだ。どの活動も真剣に取り組む姿が見られた。

3.日本の伝統文化を体験しよう!
6年生は社会科で学習した能や茶道を実際に体験することで,日本の伝統文化について理解を深め,我が国に誇りをもたせるとともに,日本人としての自覚を高めることをねらいとし,活動を進めた。

①  「能」体験教室の実施
本校教頭を講師に活動を行った。能の歴史的背景や能面,謡(うたい)について説明を受けたり,実際に扇子を使って仕舞に取り組んだりした。子供たちにとって実物の能面を見る機会はほとんどなく,興味をもって活動に取り組む姿が見られた。

②  「茶道」体験教室の実施
本校職員を講師に活動を行った。教室に畳を敷き,お辞儀の仕方や茶の作法とその意味を学んだ。その後,実際に湯を沸かし,茶を点て,お茶やお菓子をいただいた。現在の子供たちは,畳がない家庭も多く,慣れない正座に足がしびれている様子も見られたが,とても落ち着いた時間を過ごすことができていた。

実践の成果

・世界に目を向ける機会,意欲の高まり
3年生で行った「世界の大豆料理づくり」では,世界地図や国旗カードを子供たちに提示したり,調べ学習をしたりしたことで,他の国々に興味をもたせるきっかけとなった。特に,自分たちで育ててきた大豆が,他の国々でも料理に使われていることに親近感を抱き,意欲的に調べる姿が見られた。また,ただ調べるだけではなく,実際に料理をして食べることで,料理の見た目や風味の違いからも外国の文化を味わうことにつながった。

・障害者福祉や高齢者福祉の理解の深まり
5年生で行った様々な福祉体験活動では,障害者福祉や高齢者福祉に対する理解に変容が見られた。活動当初の感想では,「障害のある方は大変だ。」という感想が多かったが,活動を進めていくうちに,「ただ大変なだけじゃなく,努力がすごい。」というように,障害のある方や高齢者の努力や工夫に気付くなど,理解に深まりが見られた。

・日本の伝統文化への理解の深まり
6年生で行った「能・茶道」体験教室では,教科書で学んだ内容を実際に体験したことで,実感を伴った理解を深めることができた。また,日本の伝統文化に関心をもつきっかけとなった。