(京都府)京都市立加茂川中学校

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【目的・ねらい】

オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越( ○ ) 尊重( ○ ) 勇気(  ) 決断力(  ) 平等(  ) 鼓舞(  )

現役のオリンピアンであり、本校の卒業生でもある上田藍さんの講演を聞くことで、本校の教育目標である「知性と感性を磨き、豊かな心を持った生徒を育成する」の実現をめざす。

【実践内容等】

1 事前の取組(7月)
(1) 応援横断幕の制作
8月のオリンピック出場に向け、生徒会の企画により全校生徒で「横断幕」を作成した。横断幕には加茂川中学校のマスコットキャラクター「カモくん」をデザインした。

(2) メッセージカードづくり
同時に全校生徒でメッセージカードを作り、バインダーに綴じて上田選手に届けた。

(3) リオ・オリンピック(特にトライアスロン競技)の啓発活動
トライアスロン関係の写真等を校内に掲示し、トライアスロン競技のテレビ放映日程についても掲示した。上田選手のご両親からは国内大会の横断幕をお借りし、体育館に常時掲示した。また、上田選手の「壮行会」の様子も全校集会で生徒に伝え、啓発に努めた。

2 当日の取組(11月)
(1) 「向上心に限界はない」というタイトルでご講演いただき、その後、質疑応答の時間をとった。上田選手は本校出身であるため、全校生徒で「ふるさと」を合唱し、花束を贈呈した。講演後も上田選手の周りには人だかりができ、気さくにサインなどに応じていただくなど、生徒との交流を深めた。

3 事後の取組(11月)
(1) 感想文の記入と振り返り
(2) 「学校だより」「学校ホームページ」での生徒・保護者・地域への報告・発信

(実践上の工夫点、留意点等)
全校生徒による「能動的」な活動になるよう留意し、生徒会本部とタイアップしながら取組内容を検討した。合唱については教科(音楽科)とも連携した。さらに、PTA活動を通じて広報活動にも努めた。

(成果)
本校の卒業生であるため、身近な存在として受けとめていた。そのため「質疑応答」では、生徒が自身のスポーツをする上での不安や悩みなどを抵抗なく口にする様子がうかがえた。

【生徒作文より】
① 上田さんの言われたこと、すべて吸収できました。とくに陸上の話では、上田さんの「走っているときの気持ち」が私と同じだったことがうれしかったし、自信になった。
② 上田さんの話を聞いて僕でも可能性はあるし、自信もがんばり続ければつくかなと思うことができました。上田さんから勇気をもらうことができました。
③ 上田選手の話が今の自分と重なり、とても勉強になりました。
④ 上田さんの経験はスポーツから得たものだったが、その教訓の多くは部活動だけでなく、受験勉強や生活面にも活かせるものだった。
⑤ 私は上田選手のように心も体も強くないけれども、受験に向けていろいろな苦しい壁を乗り越えていきたいです。2020年の東京オリンピック、心から応援しています。
⑥ これからもトライアスロンを応援するので、がんばってください!!

平成29年1月1日には、校区内の賀茂川河川敷で実施された「元旦ロードレース」にも上田選手は参加されており、生徒との交流・地元との交流に広がりがみられた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

卒業生であるという存在は、生徒にとって決して「雲の上の人」ではないという、それまでとは違う意識の変容がみられた。上田選手が地元の取組に参加されたことにも大きな意味があったと感じている。今回の取組が単年度の取組ではなく、何らかの形で継続した取組となる必要性を感じる。