(茨城県)県立波崎柳川高等学校

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【目的・ねらい】

オリンピックの歴史や意義を学習することにより,スポーツ活動に取り組む意識の高揚を図る。

【実践内容等】

実践内容1
【アンケート実施】
生徒の意識や関心について質問した。

○オリンピックの認知度について
「近代オリンピックが始まったのはいつか」
「オリンピックの再開を提案した人物は誰か」
「オリンピックの精神は何か」
「オリンピックのモットーは何か」
「シンボルマークを正確に書け」など
どの項目についても正解率は低く認知度は十分だとはいえない結果だった。

○オリンピックに対する関心度について
「オリンピックはどんな大会か」
「リオ大会の中継は見たか」
「東京大会を観戦したいか」
「選手として出場したいか」など
興味のある生徒と全く関心の無い生徒に別れた。ただし、スポーツ選手にとっては目標とする最高峰の大会だという認識はうかがえた。

実践内容2
【調べ学習】
アンケート調査の結果から、オリンピックの意義・精神・歴史、フェアプレーの精神などについて書籍・インターネットを利用して情報収集した。

・「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく参加することである」

・「人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。
本質的なことは、勝ったかどうかにではなく、よく戦ったかどうかにある」

・「より速く、より高く、より強く」オリンピックを表現する代表的な言葉を確認することができた。

・フランス人のクーベルタン男爵が近代オリンピックの開催を提唱し、1896年に第1回大会が実施された。

・柔道の創始者である嘉納治五郎が、日本のオリンピック参加に尽力した。

・勝っても傲慢にならず相手を敬い、負けても不機嫌にならず勝者を讃えるのがフェアプレーである。
オリンピックの歴史やゆかりのある人物について知ることができた。

実践内容3
【オリンピアン講演】
日 時  平成29年1月20日(金)13:30~15:20
演 題  「オリンピック四大会を経験して」
講 師  流通経済大学トライアスロン部監督 田山寛豪 氏
講演内容
「勘違い、傲慢な態度、わがまま」
「挨拶の力、掃除、本、成功のイメージ」
「チームの存在、監督との信頼」
「自分ひとりでは強くなれない」

オリンピック出場のために必要なこと
オリンピック出場を目指して努力したこと

○講演会の感想
・目標や夢をしっかり持って、諦めなければ必ずチャンスはやって来ると信じることが大切だと思った。

・練習だけでなく、掃除や挨拶など身近なことや当たり前のことをすれば大きく結果が変わると学びました。

・どんな時でも謙虚な気持ちを忘れてはいけないと思いました。

・壁はその人に乗り越えられる能力があるから与えられるという言葉はすごくかっこいいと思いました。

・今日の話を聞いて、自分も上で野球を続けたいという目標があるから、そのためにはどうすればよいのか考えようと思います。自分は高校最後の夏の大会で「完全燃焼」しようと思いました。

・自分ひとりでは強くなれないことがわかった。チームや監督との信頼関係が無ければその上にはいけないことがわかった。

・オリンピアンの話はなかなか聞けないと思うので良い体験ができた。田山先生は何回も「諦めない」という言葉を言っていたので諦めなければチャンスは来るんじゃないかと思った。

【まとめ】
体育コースの生徒が対象だったので、オリンピックに対する知識や関心は高いものがあると予想していたが、アンケート調査の結果を見るとそれほどでもないことがわかった。自分の専門種目については積極的に関わるが、それ以外の競技に対してはどちらかというと無頓着のようだ。
オリンピックの存在自体が夢の舞台であり、自分たちには手の届かないステージだという意識が感じられた。憧れはあるものの特別な人のための大会だというイメージが強いようであった。
今回の実践でオリンピックの歴史・意義・精神を勉強し、先人の思いをいくらかでも知ることができた。スポーツの素晴らしさ、フェアプレーの精神を学び、心と体を鍛えることによって、国や文化の違いを越えた友好を深め世界平和につながることを再認識できた。
また、自分のスポーツ実践に対しても取り組む姿勢の変容が予想され、競技力向上が期待できる。2020東京大会に向けて、オリンピックムーブメント活動としては成果を得られたと思う。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

今回の実践では、計画はしたもののなかなか実行に移せなかった。
書籍の購入なども遅れ、調べ学習は十分できなかったような気がする。
オリンピアン講演については、本校は体育コースが高大連携出張授業を実施している関係で流通経済大学の協力を得られ、講師依頼などスムーズに決めることができた。
本事業を受けて付け焼き刃的に対応したが、入念な打ち合わせと準備ができなかったことが反省点である。