(京都府)府立綾部高等学校
(京都府)府立綾部高等学校
【目的・ねらい】
オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越( ) 尊重( ○ ) 勇気( ) 決断力( ) 平等( ○ ) 鼓舞( )
・近隣の特別支援学校とのスポーツによる交流を通じて、障がい者への理解と共生社会を形成するための思いやりの心を育てる。
・オリンピアンとコーチの話を聞くことにより、スポーツへの関心を高めると共に、さらなる競技力向上を目指すきっかけとする。
【実践内容等】
・中丹支援学校とのスポーツ交流
水泳部との水泳での交流
硬式野球部・ソフトボール部男女とのソフトボールでの交流
・オリンピアンとコーチによる講演会
(與那嶺恵理選手と武井きょうすけコーチ)
「オリ・パラだより」の発行(8回)
(実践上の工夫点、留意点等)
・中丹支援学校とのスポーツ交流は時期などを設定し、今後も継続できるようにする。
・外国からの訪問時に部活動での交流を積極的に行う。
(成果)
生徒の感想文より(ソフトボール交流)
私は支援学校との交流会が初めてで、どんな感じか全く予想ができず少し不安でした。でもいざ練習が始まると私たち以上に大きな声でボールを呼び、打席に立つ仲間へ声援を送る選手がほとんどで最初の不安も忘れるくらい驚いたことが印象に残っています。練習後半には支援学校の選手のヘッドスライディングなどガッツ溢れるプレーを見て、私たちも負けていられないと、良い刺激をもらいました。また、挨拶や練習への取り組み方など当たり前のことをしっかりする支援学校の選手の姿から私自身も学ぶことが多くありました。
この交流で、同じ時間を共有し、一つのことに向かって全員が全力で楽しむことができるスポーツの素晴らしさを改めて感じました。また、今回のこの経験は、相手に教えることを通して相手と同じ目線に立つことや相手への思いやりについて考えるきっかけになりました。
生徒の感想文より(講演会)
今日は與那嶺恵理選手と武井きょうすけコーチに来ていただいて、楽しく内容の濃い話をしていただきました。一番強く心に残ったのは、「最低1年間の努力と改善」という言葉です。これからの自分の人生を変えるには、最低1年間は努力を続ける覚悟がいるということです。1年間もその努力を続けられる人は中々いないと思います。僕もきっときついと思います。だから、その1年間を過ごせた與那嶺選手は本当に強いと思いました。
武井コーチは「與那嶺選手は自分を信じる力があるし、コーチの言うことも200%信じてくれる力がある」と言ってました。自分の練習とかコーチの言ってくれるメニューを信じて練習することは聞いているだけでは簡単そうに聞こえるかもしれないけれど、いざ自分がするとなると本当にできるのか分からないなと思いました。
最後に、與那嶺選手に「今まで会ってきた人の中で一番刺激的だった人は誰ですか?」という質問をしました。與那嶺選手は「隣にいる武井コーチです」と答えてくれました。縁があって二人は出会えて、與那嶺選手は人生が変わったと聞いて、人と人との縁ってすごいなと思いました。自分ももしかしたらこれから自分の人生を変えてくれる人に出会えるかもしれないし、もし違っても、自分とは違う考え方や見方が自分の刺激になるし、だから僕はもっと人と人との縁を大切にしていきたいと思いました。これから出会う人の個性にもまれて、成長していけたらいいと思います。
【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】
・推進校の決定が遅いと、講演会の講師が中々見つからないので早い時期から選定しておく必要がある。
・特別支援学校との交流は、予め年間行事計画を交換し、準備期間をしっかりと取っていく。