(京都府)府立西城陽高等学校

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ブラインドサッカー

【目的・ねらい】

オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越(  ) 尊重( ○ ) 勇気(  ) 決断力(  ) 平等( ○ ) 鼓舞(  )

実際に競技を行うことによって、パラスポーツ理解を深めるとともに、他者への共感や思いやりの態度を育てる。

【実践内容等】

1.ブラインドサッカーのルール説明
2.実践(ゲーム形式)


競技の説明


アイマスクを着用

(実践上の工夫点、留意点等)
・初めての体験である生徒も多く、けがに留意しながら行う。
・視界が遮られることから、ゲームが成立しにくいときは他者からの声かけによって進めていく。


実践練習①


実践練習②

(成果)
1.パラスポーツの特性と理解
生徒達はブラインドサッカーを体験すること自体初めてであり、実際にゲームを行うことで、音への集中や人の動きや気配を感じながら進めていくことの難しさを感じていた。途中ボールが止まれば鈴の音がなくなり、ボールの位置がわからなくなるなど課題はいくつか見られたが、自分たちなりの特別ルールを提案するなど、工夫する点も見られた。実際に行うことで、普段では体験できないパラ種目の特性を理解したと考えられる。また、リオオリンピックでも見られたように観客の声援が大きくて鈴の音が聞こえず試合に支障があったという記事にも体験を通して理解を示せたようであった。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

支援学校と連携を図って行うことが理想であり、交流を通してより充実した内容や効果が得られると考えるが、本校の授業時間と相手校との時間の調整が難しいという課題がある。

 

 

講演

【目的・ねらい】

オリンピック・パラリンピックの価値
友情(  ) 卓越( ○ ) 尊重(  ) 勇気( ○ ) 決断力( ○ ) 平等(  ) 鼓舞( ○ )

本校出身のトップアスリートを身近に感じるとともに、その考え方などの違いを知り、今後の競技に生かすことができるようにする。

【実践内容等】

講演会の実施
1.トップアスリートによる講演会
(1)日時 平成28年12月16日(木)13:25~15:15

(2)講師 真砂勇介(福岡ソフトバンクホークス)
本校第Ⅲ類卒業生
U-23ワールドカップ日本代表 大会MVP/ベストナイン

(3)内容 U-23ワールドカップでの活躍シーンを映像で振り返る
本校での成長と思い出話
ワールドカップでの経験と今後の展望
質疑応答

(実践上の工夫点、留意点等)
・本校体育コース出身者であるので、生徒に真砂選手を身近に感じてもらえるようにするとともに、先輩として後輩へこれからどのようにして頑張っていったら良いかなどのメッセージを多く伝えてもらうように依頼した。

・生徒と質問にたくさん答えてもらえるように、質疑応答の時間を多くした。

・講演会に先立ち、U-23ワールドカップの映像を見ることによって、大会の価値を知り、そして真砂選手の活躍を全生徒が理解した上で講演会を実施した。

(成果)
1.生徒の意識の変化
大会の映像では皆、釘付けになって見ており、講演会ではトップアスリートの講演を真剣に聞く姿が見られた。話の中で、真砂選手が退部しようとしたことや挫折があったけれども西城陽高校という環境があったからそれを乗り越えることができた。また、今でも高校時代の経験が原点になっているという内容を聞き、トップアスリートでさえも「私たちと変わらなかったのだ」「特別な存在じゃなかったのだ」という思いが生まれ、非常に身近に感じた様子であった。感想の中にも「オーラはすごくありましたがストレートで謙虚な方でした」という意見が書かれており、生徒が好印象を持った様子がうかがえた。また「大切なことは、真剣に楽しむということ」や、「後悔は必ずする。でもその後悔をどれだけ小さくできるように頑張れるのかだ」「今日の自分に明日は勝つ」「課題を持って考えながら行う練習が好き」という言葉が印象的だったと書いている生徒が多く、真砂選手に意識の高さに驚いている様子が見られた。質疑応答の中では、生徒の悩みを真剣に答えてくれる姿や、プロとしての考え方や生き方、結果の出し方を伝えてくれることによって生徒達の意識が変わっていき、大変充実した内容となった。

2.世界を見据えた選手育成へのきっかけ
本校卒業生が世界の舞台で活躍する姿が近年見られ始めている。世界陸上走高跳日本代表の平松祐司(筑波大学2回生)や世界ジュニア400mH日本代表の北澤千紗(京都教育大学1回生)など現生徒と年齢が近く、一緒に練習することも多かった先輩が世界の舞台で活躍してくれるなど、現生徒の意識も、日本だけでなく世界に向けられていると感じることは少なくない。そこに今回の真砂選手の講演。U-23とはいえ日本代表として世界大会で優勝し、大会MVPに輝く活躍をしている選手を目の前にし、次は自分が…と考える選手が増えてきてくれることが期待できる。2020年東京オリンピックに向け、世界を見据えた選手が増えるきっかけになる講演会となった。


講演の様子①


講演の様子②


講演後に生徒と記念撮影(スポーツ総合専攻コース)

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

準備・立案の時間が短く、またトップアスリートとの時間調整が難しかったため、もう少し余裕の持った企画や計画ができたのではないかという点について課題が残った。今後、トップアスリート講演だけでなく他の項目や内容で、どのような形でアプローチしていけばさらに充実した内容になるかを検討していく必要があると考える。