(京都府)府立鴨沂高等学校

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【目的・ねらい】

オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越 (  ) 尊重( ○ ) 勇気( ○ ) 決断力( ○ ) 平等( ○ ) 鼓舞 (  )

姉妹提携校である「ジュールゲード国際高校」との文化交流(電子メール)を通して、国際感覚を磨き、コミュニケーション能力を高め、両校の絆を深めるとともに、「オリンピック・パラリンピック」に向けた、より良い国際交流の在り方やホスピタリティ(おもてなし)のあり方についての提言をする。

【実践内容等】

1 事前指導
(1)「ガイダンス・ワークショップ」 ※以下、ワークショップを「WS」と表記。
ア ガイダンス-授業目的及びフランス・モンペリエについての基礎知識等。
イ WSⅠ-ジュールゲード生との国際文化交流に向けての資料作成。
(ア)ジュールゲード生に紹介したい京都・日本の文化(自文化)。
(イ)ジュールゲード生に紹介してもらいたい、フランス等の文化(異文化)。
(2)「講義・パネルディスカッション」 講師:観世流シテ方能楽師 河村晴久 氏
ア 講義-「国際文化交流・文化発信」に関わる講義。
イ 対談-河村氏と本校教諭との、テーマに沿った対談。

(3)「講義・パネルディスカッション・WS」
講師:ジュールゲード国際高校教員 寺田真紀 氏、
フィリン・シネード(本校AET)
ア 講義-フランス、オキシタニ州、モンペリエ市、ジュールゲード高校の紹介。
イ パネルディスカッション(寺田氏・本校AET)-文化摩擦について考える。
ウ WSⅰ-フランス語入門。
エ WSⅱ-フランス式挨拶入門。

(4)「講義・パネルディスカッション・WS」
講師:同志社大学准教授 木谷真紀子 氏、同大学フランス留学生3名
ア 講義
(ア)フランス留学生によるプレゼンテーション

(イ)木谷氏による講義
「実はこれもフランス語」「フランス語の挨拶のクイズ」「フランス文学の朗読」
イ ワークショップ―グループごとに留学生とのワークショップ。

2 インターネットメールによる文化交流
(1)「メールⅠ」作成WS・送受信-「自文化の紹介」及び「異文化への質問」
ア ジュールゲード生による紹介(30項目)・質問(30項目)
イ 鴨沂生による紹介(40項目)・質問(130項目)
(2)「メールⅠ」の質問に対する返答(「メールⅡ」)作成WS・送受信
ア ジュールゲード生による鴨沂生からの質問への返答 120項目
イ 鴨沂生によるジュールゲード生からの質問への返答 35項目

3 ジュールゲード生との文化交流のまとめ・提言
「メールⅡ(ジュールゲード生による鴨沂生からの質問への返答)」を通して。
まとめ項目:①考えたこと。②予想内・外のこと。③相互文化の共通・相違。
④自国文化の良い点。⑤おもてなしに向けての、知識・配慮・提案。

(実践上の工夫点、留意点等)
・実態に即した授業展開のために、ネイティヴの方や専門家等の外部講師を招聘した。
・「ことば」を通した文化交流をするために、翻訳等について現地教員と連携した。
・一般的かつ個別的な交流を目指し、「一般」と「個人」両面から考えるようにした。
・交流が、長く継続していけるよう、授業内容が次に繋がり蓄積できるよう工夫した。

(成果)
・オリパラにおける文化の祭典を想定し、その意義に即した教育活動のモデルとして提言しうる成果を、本授業「メールによる国際文化交流」でおさめることができた。
・様々な人権や社会制度等、社会的・現代的なテーマにも考えを深めることができた。
・興味の傾向や配慮事項等、おもてなしの際に必要な知識を蓄積することができた。
・姉妹提携初年度に、継続的で高校生の主体的な交流の第一歩を踏み出すことができた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

・鴨沂高校個別の成果を、いかに一般化、具体的に提言化していくかについての課題。
・国際・異文化理解に欠かせない言語表現に関わる業務面での課題(翻訳、通訳等)。
・授業として実施するための、指導形態や外部との連携、予算面などについての課題。
・交流の成果を、学校内で共有し、学校全体のものとして取り組む上での課題。