(宮城県)石巻市立貞山小学校

(宮城県)石巻市立貞山小学校

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貞山小学校 ①

【目的・ねらい】

車椅子バスケットボールチームの選手の方々の話を聞いたり、実際に車椅子に乗ってゲームを行うことで、障害者スポーツを知り、パラリンピックについて関心をもつ。
障害者への心配りや共生の大切さについて知る。

【実践内容等】

(実施内容)
1 岩佐ヘッドコーチから車椅子バスケットの特別ルールなどについて説明してをいただき、実際にシュートなどを見せていただく。
・通常のバスケットボールと、ルールはほとんど変わらない。ゴールの高さも同じである。障害にの程度によってチームメンバーの構成が変わってくる。

2 児童が車椅子に乗り,車椅子バスケットを体験する。
・実際に車椅子バスケットを体験することより、車椅子とバスケットボールの両方をうまく扱うことの難しさを、実感じることができた。

3 児童が質問をして,選手から答えていただく。車椅子での生活について話を聞いたりする。

4 感想を書き、自分の思いをまとめる。
・私は車椅子バスケが初めてだったので少し「ドキドキ」「ワクワク」していました。けれど岩佐ヘッドコーチ・本田選手・菅原選手の皆さんが優しくていねいに教えてくれたので、試合が楽しくできました。これからもがんばってください。応援しています。
・バスケ専用車イスは普通の車イスよりもこぐのが大変でした。バスケゴールも遠くて入れにくかったです。でも、宮城MAXの皆さんはとてもすごかったです。
・実際に車イスに乗り、本田選手とぼくたちでゲームをしたことが一番楽しかったです。人数も多く、体に合わない車椅子だったのに、手加減をしてくれても本田選手に勝つことができませんでした。宮城MAXを応援していきます。
・ぼくはサッカーをしていて足がパンパンなりますが、今日は腕がパンパンになりました。
・車椅子の人が高いところにいくとき、高い場所にほしい物があるとき手伝いたいと思いました。

(成果)
・一般のバスケットボールと、車椅子バスケットのルールの違いに興味を示していた。
・障害の度合いで差が出ないようなルールを知ったり,車椅子バスケットの独特のボールの扱い方を見たりすることができた。
・障害があっても(運動する能力に違いがあっても)工夫すれば、ゲームをすることができることを感じることができた。
・障害をもった方ともスポーツを通して楽しめることを知り,パラスポーツへの興味を深めることができた。
・車椅子の方への接し方について理解を深めることができた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

・カリキュラムマネジメント(教育課程への位置づけ・年間指導計画への位置付け)
学校教育目標を実現するため、オリンピック・パラリンピック教育の位置づけをどう捉え、教育課程を編成し、計画・実施・評価していくかをさらに考えていかなければならない。
・一定予算の確保
オリンピック・パラリンピック教育を実施するに当たって、取り組みを継続させるための予算の確保。
・オリパラ教育実施校指定の継続
1年限りではなく、複数年指定を受け、継続的な指導を行うことで教育的な価値を積み上げることができる。

 

 

貞山小学校 ②

【目的・ねらい】

○小さな苗からパンジーを育て,学校や地域の公共施設,石巻市総合運動公園を花で飾る活動を通し,おもてなしやボランティアの精神を身に付けさせる。

○石巻市総合運動公園の聖火台を花で飾る活動や,総合運動公園の職員から2020年東京大会の復興五輪としての意義についての話を聞く活動を通し,オリ・パラへの関心を高め,オリ・パラに関わり,支えようとする態度を育てる。

【実践内容等】

1 宮城県農産園芸課及び地域の花栽培農家と協働し,パンジーの苗を育てる。
*移植,施肥,灌水,切戻しなどの作業を行う。
*石巻市のどのような場所を花で飾るかを児童に考えさせ,計画を立てさせる。

2 プランターに貼り付けるシールを作成する。
*自分たちの思いを写真と言葉で表現させる。

3 学校の花壇,JR陸前山下駅を花で飾ったり,地域の独居老人宅に花を届けたりする。
*民生委員や町内会役員,NPO法人TEDICと協働して実施する。

4 石巻市総合運動公園へバスで赴き,展示されている1964年東京オリンピックの聖火台の周りにプランターを置いて飾る。

5 石巻市総合運動公園の職員から,聖火台や2020年東京五輪の復興五輪としての意義についての話を聞く。
*東北の地にいても,オリ・パラを支える力になれることを伝える。
*2020年東京五輪への関心を高める。

(実践上の工夫点、留意点等)
・協働教育の観点から地域と連携し,活動を充実させる。

・校内のオリ・パラ掲示コーナー等でも復興五輪に関する情報を児童に伝え,その意義を意識して活動できるように環境を整える。

・実際に聖火台を管理したり,五輪競技キャンプ地の誘致活動を行っている市職員の方々の話を聞かせ,その思いにふれさせたりすることで,2020年東京オリ・パラへの関心と理解を深めさせる。

(成果)
○ 実際に聖火台が展示してある石巻市総合運動公園にバスで赴き,自分たちが育てた花で聖火台を飾ることで,自分たちも東京五輪を支える力になれることを実感させることができた。

○ 聖火台を管理したり,五輪競技キャンプ地の誘致活動を行っている市職員の方々の話を聞かせたりすることで,2020年東京五輪の意義について理解を深めながら,自分たちの活動に満足感を味わわせることができた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

● 石巻総合運動公園が学区外にあるため,日常的に花の世話をすることが難しいため,市の職員にお願いしている。継続的な活動にするため,再度訪れ,世話をする機会を設けるとさらによい活動になると思われる。

 

 

貞山小学校 ③

【目的・ねらい】

実際に馬頭琴の演奏を聞かせたり,モンゴルの文化や生活についての話を聞かせたりすることで,他国の文化のすばらしさを味わわせると共に,日本の文化のよさを見つめ,互いの文化を尊重しようとする態度を育てる。

【実践内容等】

1 パーテーションの後ろから馬頭琴の音を響かせ,どんな楽器か予想させる。
*前時までに学習した「打楽器・弦楽器・管楽器」のどれに分類できるか考えさせる。
*音楽室にある「世界の楽器に親しもう」の掲示を手掛かりにさせる。

2 馬頭琴演奏グループ「モリトン・モンゴル」が登場し,演奏を聴かせたり,モンゴルの文化や生
活についての話を聞かせたりする。
*モンゴルの位置だけなく,自然や街並み,食生活,家庭での様子,学校生活についても話をしていただく。
*モンゴルの文化と馬の関係について,詳しく話をしていただく。

3 ホーミーを聴かせ,モンゴルの独特の音楽文化を味わわせる。その後,ホーミーや馬頭琴の演奏を体験する。
*モンゴルの民謡だけでなく,日本の曲も演奏していただき,自国の文化を大切にすると共に他国の文化を尊重する大切さを味わわせる。

4 馬頭琴とリコーダーの合奏を行う。
*馬頭琴奏者と共に演奏する喜びと楽しさを味わわせる。

5 学習感想を書き,交流する。
*互いの国の文化を尊重し合う大切さについて,記述してある学習感想を書いている児童を意図的に指名し,発表させる。

(実践上の工夫点、留意点等)
○ゲストティーチャーとして、モンゴルの馬頭琴奏者を招き、演奏を聴かせたり、モンゴルの生活や文化について話を聞かせたりする活動を取り入れる。

○導入段階で、馬頭琴の音当てクイズを行い、児童の関心を高める。まとめの段階で、馬頭琴やその楽器が生まれた背景について感想を書く時間を設ける。

(成果)
○ 民族衣装を着てゲストティーチャーが登場することで,児童の興味・関心を高めることができた。また,馬頭琴の音の響きを,視覚を含め体全体で感じながら鑑賞させることができた。

○ モンゴルの生活や文化,日本との関係などについて,パワーポイントで多くの写真を提示しながら話をしていただくことで,より深く理解させることができた。

○ 音当てクイズでは,これまでに学習してきた世界の楽器を,掲示物を活用しながら想起させることで,「弦楽器・管楽器・打楽器」のグループ分けを行わせることができた。

○ 馬頭琴の演奏を聴き,「草原を走る様子」を想像したことや,演奏を聴いたことについて感想を書かせることで,他国の文化への理解を深めさせることができた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

● より効果的に授業を行うために,授業者のねらいとゲストティーチャーの意図にずれがないように,綿密な打合せが必要である。活動ごとの時間配分や取り上げる内容の吟味,リハーサルのもち方などついて,ゲストティーチャーとの連絡調整を効果的に行っていけるよう工夫していきたい。