京都市立洛陽工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
目標・ねらい
・障がい者スポーツを通して、個々の可能性を発見し、障がい者に対する理解を深める。
・障がいのある人々に対して自分たちができることを考える機会にする。
実践の内容
1.車いすバスケットの模擬演技観戦
2.車いすの試乗体験のゲーム
3.クラス代表生徒による車いすバスケットの対抗試合
4.選手との対話
5.アンケートと感想文の記入
実践の成果
車椅子バスケットを初めて見学した生徒が多く、全員参加の車椅子タイムレースでは、操作の難しさを体験し、選手の方々の努力と技術のすごさを実感できたようです。車椅子バスケットの試合では座った位置からのシュートやドリブルに苦戦しつつ楽しんでいました。また、試合の後はクラスごとに分れて、選手の方から体験談などの話をして頂いている時、真剣に聞いている生徒の姿が印象的でした。最後にHR教室に戻って書いてくれた感想文には、人と人とのつながりやお互いを尊重することの大切さについての記述が多くみられました。
<生徒の感想文>(抜粋)
・車椅子レースは、前に進むのは比較的まっすぐに進めたけれど、後ろにさがるのはどっちのタイヤで調整したらいいのか分からなくなって曲がってしまった。バスケットの試合ではシュートはひざが使えないので難しそうだった。身体のまひでボールを拾えない選手はボールをタイヤに押しつけて拾うのがすごかった。
・今回のお話を聞いて、もともとあった足の機能を失って大変な苦しい思い絶望感があったのに、何かを必死に出来るっていうのはすごいなと思ったし、見ている自分達も勇気がもらえました。だから僕ももっと頑張らないと思うし、身体が不自由な人を見つけたら助けてあげようと思うし、そんな人達が住みやすい町づくりをしていきたいと思いました。
・交通事故で左足を切断した方が話していた一つのエピソードで、子供が近づいてきて母親が「あっちいったらあかん」といわれてすごくショックだったと言っていたのが印象に残っています。その時、僕が彼の立場だったらと考えると少し悲しくなりました。そういう場面にそうぐうしたとき僕は相手の気持ちを配慮した行動・言動を取ろうと思いました。