(京都府)府立南山城支援学校

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【目的・ねらい】

オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越(  ) 尊重( ○ ) 勇気(  ) 決断力(  ) 平等( ○ ) 鼓舞(  )

・障害の有無にかかわらず、様々な人とのスポーツによる交流を通して、他者を理解、尊重する資質や能力を身につけ、共生社会の実現を目指す。

【実践内容等】

1 「ボッチャ」を学ぶ
(1)専門家による講習
前年度同様、大阪府立大学総合リハビリテーション学類 助教 片岡正教氏(日本ボッチャ協会事務局長)を招き、講義・実技を実施。本校教職員だけでなく、府内の特別支援学校にも呼びかけ、40人程度の受講者があった。

(2)実践発表
京都府特別支援教育研究協議会において、本校実践発表として「ボッチャ」の取組を発表。当日はビデオ放映によるプレゼンと、本校教職員が審判となり、参加者に実際にボッチャを体験してもらった。

2 「ボッチャ」を体験する
(1)近隣の小・中・高等学校との交流
各学部における交流会の取組にて、「ボッチャ」を通した交流を実施。障害のあるなしに関わらず、チームを編成して取り組んだ。

(2)本校PTA及び地域への発信
ア PTAへの発信
学習活動で「ボッチャ」を取り組んできた成果もあり、保護者の中でも関心度が高い。そこでニーズに基づきPTAを対象とした学習会や体験を実施した。

イ 地域への発信
校区内の行政機関より、「ボッチャ」に関わる問い合わせがあり、ボッチャ用具の貸し出しや、簡単な説明を実施した。

(3)「京都府立特別支援学校高等部スポーツ交流会」での発信
京都府立特別支援学校高等部スポーツ交流会において、オープン競技として本校の教員、生徒が中心となり「ボッチャ」のブースを設置し、会場に集まった関係者(生徒・保護者・教職員・行政関係者など)を対象に体験を実施した。

3 「ボッチャ」を競技する
(1)「第1回ボッチャ交流大会in南山城支援学校」の組織・運営
本校が組織・運営を行い、京都府立全11校に呼びかけ参加集約を実施し、休日を活用して交流大会を実施。優勝校にはトロフィー、1位~3位までにメダル、参加賞も授与した。当日は、学校関係者以外にも、地域の区長・民生委員様を御来賓に迎え啓発も行った。

(2)京都市障害者スポーツセンター主催「ボッチャ大会」への参加
参加予定であったが、当日(1月15日)は積雪のため参加を見合わせた。

(実践上の工夫点、留意点等)
1 教職員の意識の向上
さまざまな取組は、日常の学習の体験及び成果、児童生徒の関心・意欲があることが前提となってくる。そのために、まずは「ボッチャ」を指導する教職員が、ルールの理解や児童生徒が楽しめる環境作りなどを踏まえた学習指導が行えるようにした。

2 地域等への発信
校内だけで取り組むのではなく、「地域に根ざした学校、地域に開かれた学校」をコンセプトに、校区内の行政や地域の小中高等学校等、府内特別支援学校、地域住民等への発信や交流を積極的に行った。

(成果)
1 自己肯定感の向上
定期的に「ボッチャ」に取り組むことで競技性としての力も向上し、試合等を通して 自信をつけることができた。それらの成果を日常の学習活動にも結びつけられた。

2 障害の有無を越えた人間関係の構築
学習活動等で「ボッチャ」に取り組むことで理解を深め、地域の小中高等学校との交流会では、自分から積極的に説明したり、「ボッチャ」を通して一緒に楽しめたりなど、障害のあるなしに関係なく、同じスタンスで人間関係を築くことができた。

3 新しいことへの取組
「ボッチャ」の大会等でよい成績を残せたことで、他のスポーツにも目を向けられる生徒が増加し、さまざまなスポーツ種目への取組がとても増加した。
(ソフトボール・サッカー・バドミントン・陸上競技など)

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

1 他種目への移行
「ボッチャ」に限らず、次年度以降は他の生涯スポーツ、オリンピック・パラリンピック種目等への挑戦。

2 講師の招聘
オリンピアン、パラリンピアンや、スポーツ指導者から直接話を聴いたり、指導をしてもらえたりする場の設定。

3 礼儀・作法等の理解教育
オリンピック、パラリンピックが日本国内で行われることを踏まえ、日本の伝統や礼儀、作法等、改めて理解できる場の設定。