(京都府)府立須知高等学校

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【目的・ねらい】

オリンピック・パラリンピックの価値
友情( 〇 ) 卓越( 〇 ) 尊重( 〇 ) 勇気( 〇 ) 決断力( 〇 ) 平等(  ) 鼓舞( 〇 )

オリンピアンが持つ、知識や経験に触れることで、生徒が自らのキャリア意識を向上させ、より高い目標を設定し、チャレンジすることや努力を尊ぶことの大切さを身に付けさせる。また、オリンピアンから直接指導を受けることにより、自らの技術や取組姿勢を見直し、競技者としてさらなるレベルアップを図ろうとする、国際的な視野を持ちグローバルに活躍できる人材の育成を図る。

【実践内容等】

(実践内容)
1 リオデジャネイロオリンピアンによる講演会
演題 「リオオリンピックの出場から得たもの」
講師 永井祐司様(リオデジャネイロオリンピック日本代表監督)
一谷麻実様、一谷奈歩様、山下留依様
(ソニーブラビアレディース選手、東京オリンピックターゲットエイジ代表候補、京丹波町出身)

(1)講演内容
ア 永井祐司監督から
(ア)オリンピックの出場をかけた大会では、選手の生活環境、食事面や練習面でも厳しい状況のなかであっても、チームワークの良さを活かし、フェアプレーすることの大切さを学んだ。

(イ)夢を実現させるには、目標を設定し、その目標達成に向けて何が必要か考え、具現化していくことが大切である。
(ウ)目標に到達するためには、日常的生活も見つめ直し、自分自身の人間性を高めることが大切である。
(エ)人とのつながりから得るものはとても大きく、大切である。これからの出会いと、つながりを大切にしてほしい。

イ 一谷麻実選手、一谷奈歩選手、山下留依選手から
(ア)目標や夢を持つことが大切。そのことで努力ができ、現在も競技を頑張り続けられている。
(イ)クラブ活動だけでなく、日常生活でも中学生らしく生活することが大切。生活態度も含め、全てに努力することが大切である。
(ウ)努力が報われないことも多々あるが、努力しなければ目標は達成できない。

2 リオデジャネイロオリンピアンによるホッケー教室
(1) フィジカルトレーニング
ア ラダー、ミニハードルを使用したトレーニング
イ 基礎技術練習
(ア)スティックの使い方、ドリブルの仕方
(イ)実際に普段練習で行っているメニューについて

(実践上の工夫点、留意点等)
・当日は大雪の中での事業実施であったため、ホッケー場を使用できず、急遽会場を変更し、体育館で行った。そのため、限られたスペースの中で、学校別にグループを編成するなど、特に安全面に配慮して、活動を行った。

・生徒たちに、オリンピックを身近に感じられるように、リオオリンピックでの競技実践の様子や、選手村や参加諸国の選手等についても交えて講演をいただいた。

・京丹波町出身の現役選手を講師として招き、先輩から学び、先輩を応援する場を設定することで、2020東京オリンピック・パラリンピックへの機運を高められるように工夫した。

(成果)
【生徒の感想から】
・実際にオリンピックに行かれたからこそ得られる情報をたくさん教えて頂きました。中でも短期間の間で、何試合も戦わなければならないという話は、オリンピックに選出された選手でもハードルが高く、体力、精神力、色んな面で強さが必要なんだと思いました。3人の選手の方が、中高生の時、ホッケーだけやっているのではなく、勉強などの面もがんばろうと目標を立てておられた話が印象的でした。

・お話を聞いて、ホッケーだけでなくいろいろなことに挑戦し、全力を尽くすことが大切だと改めて感じました。

・リオオリンピックに出るまでも簡単に出られるわけではなく、それまでにもたくさんの戦いがあり、やっと掴んだキップだということも知ることができました。

・自分たちが何気なく使っているスティックも、握り方一つでドリブルのしやすさや、ヒットを打った時に大分変わることが分かりました。

・ミニハードルやラダーを使った練習では、肩の力を抜いて足を素早く動かすやり方で、普段でも練習の時にラダーをやるときがあったけど、今思い返すと肩に力が入っていたと思います。なので、次からやるときは、肩に力を入れず、足を速く動かすのを意識してやりたいです。最後の練習でも鳥かごをしたけど、周りをしっかり見て、フェイントをしたりと触られない工夫や、どうやって先を読むかと考えながらできて、課題もあってたくさんのことを知ることができた1日でした。

・今回の事業を京丹波町教育委員会と共同で開催できたことは、地域と共に歩む本校としては、大変有意義なことであった。

・講演会、ホッケー教室を実施し、生徒たちの夢が膨らみ、目標に向かう姿勢、努力の大切さを学ばせることができ、一人一人の未来につながる「学び」ができたことは、大きな成果であった。

・2020年に向け、ホッケーを軸とした取組を京丹波町とともに行い、本校が核となって「ホッケーの町京丹波町」を支えていきたいと考えている。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

・今年度の成果を活かし、生徒に夢と希望を持たせ、今後どのように発展させていくのかが課題である。とりわけ、2020年までの見通しを持ち、オリンピアンとして活躍できる生徒の育成に向け、全力を傾けていく必要がある。

・オリンピック・パラリンピック教育で育みたい生徒像を、小・中学校を含め、全ての学校で共有していく必要性を強く感じたので、今後も京丹波町教育委員会との連携を強化し、2020年に向けた取組を充実させていく必要がある。