(福岡県)県立福岡高等視覚特別支援学校

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【目的・ねらい】

(1)パラリンピックや障害者スポーツへの関心を高める。
(2)意欲的に運動を実践し、自ら体力向上・健康の保持増進を図るとともにスポーツの楽しさを体験し生涯スポーツにつなげる。
(3)他の生徒と協力して安全に活動しながら交流を深めコミュニケーション能力を高める。

【実践内容等】

9:30 開会行事

1 スポーツ交流
(1)持久走 〔場所:グラウンド〕
9:50 3kmの部スタート
10:15 20分間ウォーキングの部スタート
10:40 20分間ランニングの部スタート
11:05 持久走終了

(2)フロアバレーボール 〔場所:体育館〕
11:20 フロアバレーボール開始
12:30 フロアバレーボール終了

(3)太宰府高校生との会食 〔場所:食堂〕
12:40 食事開始
13:10 食事終了

2 障害者スポーツの紹介と実践 〔場所:体育館とその周辺〕
13:45 開始
参加生徒を5班に分け下記の5種目をローテーションで体験した。
① サウンド・テーブル・テニス
② ストラックアウト
③ ボッチャ
④ ボウリング
⑤ フライングディスク
15:20 終了
15:30 閉会行事

1 スポーツ交流
(1)持久走
本校と太宰府高校との交流行事の一環として実施した。持久走においては、視覚障害を持つ本校生徒に対し太宰府高校の生徒が1対1で伴走しコミュニケーションを深める事ができた。
3km走、20分間ランニング、20分間ウォーキングの3つのカテゴリーを設定し自分の体調に応じて自由出場とし、複数の出場も認めた。3km走:5名、20分間ランニング:8名、20分間ウォーキング:12名

(2)フロアバレーボール
3チームに分かれ対抗戦形式でゲームを行った。
太宰府高校の生徒にもアイシェードを着用させ全盲を体験させた。視覚から得る情報の多さに驚いているようだった。

(3)太宰府高校生との会食
本校生と太宰府高校生とで楽しく語らいながら会食をした。

2 障害者スポーツの紹介と実践
パラリンピックの正式競技であるボッチャをはじめ視覚に障害を持つ者でも実施可能な競技を5種目設定し、参加生徒全員が全種目を体験した。各種目において、体育の時間に簡単なルールの説明や基本技能の事前指導をしていたので、スムーズな実践ができた。また、各競技とも生徒の関心度は高く、熱心にはつらつと取り組む姿が印象的であった。

① サウンド・テーブル・テニス

② ストラックアウト

③ ボッチャ

④ ボウリング

⑤ フライングディスク

(実践上の工夫点、留意点等)
○ 2時間の間にできるだけ多くの生徒にできるだけ多種目のスポーツを体験させるために会場の配置や動線を工夫した。今回は「投げる」を基本にして種目選定をした。

○ 持久走においては、3つのカテゴリーへの自由出場としたが、健康面で配慮が必要な生徒には健康状態を考慮し話し合いをもったうえでカテゴリーを決定した。

(成果)
○ オリンピックやパラリンピックをはじめとする各種スポーツ大会への関心が高まった。
○ いろんなスポーツを体験したことで、未知のスポーツへ興味を示すようになった。
○ 現在の自身の体力を知り、今後の体力づくりへの指針となった。
○ スポーツ交流においては、コミュニケーション能力の育成につながった。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

今回の事業において培ったスポーツに対する興味関心を今後いかに育てるかが課題となる。運動の楽しさや達成感を日常的に体感させるためにも、今後学校全体で組織的に取り組む必要がある。