(福岡県)県立視覚特別支援学校

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【目的・ねらい】

・実態に応じてルールを設定しプレーさせることで、自信をもたせるとともに運動することの楽しさを味わわせる。
・自分の能力を最大限に生かして自己課題に挑戦させる。
・チームメイトと協力し、役割を果たさせる。
・相手チームの選手を尊重する心を育成する。

【実践内容等】

1 準備運動
主運動を行うための準備(基礎体力の向上とけが防止)として、以下の運動を毎時間実施している。補強運動については、個々の実態に応じて回数を設定し行うようにしている。
ラジオ体操第1→補助運動(ストレッチ)→補強運動(腕立て伏せ、腹筋、背筋)


2 ビーンボウリング
① ビーンボウリングの紹介
ビーンボウリングとは、現在の室内ゲームで大型機械化されたボウリングを、ピンの配列を工夫し、横に並べ簡便化したものである。名の通り、豆がはじけるようにピンがボールに当たると反転したり、自動的に戻ったりするようになっている。コントロールやバランスを競うゲームで、体格や体力に関係なく老若男女誰でも楽しめることから、このニュースポーツに注目が集まっている。生徒たちは、これまで校外学習等でボウリングを体験し楽しむことができていた。そこで今回、ビーンボウリングを紹介し、保健体育の授業に取り入れ取り組むこととした。

② ビーンボウリングを楽しむための練習
・投球練習(投げ方の練習、方向をつかむ練習、力加減の練習)

③ ビーンボウリング大会

(実践上の工夫点、留意点等)
・楽しく活動できるように、楽しい雰囲気作りを心掛けた。
・個々の実態に応じてルールを設定したり投球距離を設定したりした。
・生徒の視覚障害に配慮し、床にラインテープを貼って足で方向を確認できるようにしたり、生徒に向かって声を掛けたり、手を叩いたりして転がす方向や距離感が分かるようにした。
・仲間意識を高めることができるようにゲームはチーム戦で行うようにし、投球順や戦術を話し合ったり、チーム毎に練習したりする時間を設けた。

(成果)
○ 生徒一人ひとりの実態を考慮してルールや投球距離を設定したことで、全員が楽しく取り組むことができた。
○ 練習の積み重ねでうまくなり、自信をもって取り組むことができるようになった。
○ チーム戦にして、友達と協力して取り組ませるようにしたことで、一緒に喜んだり悔しがったりして運動を楽しむことができた。
○ 今回の取組を通して、他の障害者スポーツや運動に興味をもたせることができた。

【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】

○ 子どもたちの興味関心を広げるために様々なスポーツの紹介と体験。
○ 日常的に運動に親しむ時間の確保。
○ スポーツを通した成功体験の積み上げ。
○ 専門性の高い指導者の確保。