南光幼稚園

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実践1

目標・ねらい

国旗に触れ、国ごとに旗があることを知ったり、図柄に興味を持ったりする中で、世界に色々な国があることに気付く。

実践の内容

・運動会のポスター作り(3歳児・4歳児・5歳児)
運動会にたくさんの人に来てもらおうとポスター作りをすることになり「運動会の時に飾っていたやつ(万国旗)あるよね」とこれまでの経験を思い出したA子がポスターのデザインに取り入れることを提案する。そこで、万国旗について伝え、国旗の絵本を頼りに小さな色画用紙に旗を描いた。「日本ってこれだよね」「動物が描いてある」と絵本をみながら自分で気に入った旗を描いたり、自分の知っている国の名前をあげ「どんな旗かな」と調べてから描いたりする姿が見られた。旗を配置したポスターが完成するとみんなで喜び、また、そのことが運動会を楽しみに待つことにつながった。

・万国旗作り(5歳児)
万国旗を保育室にも飾ろうと、一人一人が国旗を画用紙に描く活動に取り組んだ。国旗の絵本を見てどの国の旗にするか、自分で選び、クレヨン使い、色や配置を考えながら夢中になって描いていた。完成してクラスの壁面に飾ると歓声があがり、喜ぶ姿が見られた。みんなで力を合わせて作成したということで運動会へ向けてのよい雰囲気作りをすることができた。また、運動会で日本の踊りを経験したことから、日本という自分たちの国について意識する機会となり、テレビでスポーツの試合や結果を見た翌日に「日本が勝ったんだよね」「○○って日本人なんでしょ」という会話も聞かれるようになった。また、その後も自由画帳に色々な国を描いて遊ぶ姿が見られ、国旗に親しむ様子があった。

・グループに国の名前を付ける(4歳児)
園では様々な活動をグループ単位で行っている。そのグループ名を国の名前にすることを教師が提案し、グループごとに話し合って決めることになった。よく知らない子もいるので、世界地図を見せたり、子どもが提案した国の場所や国旗を知らせたりしてから話し合い、名前を決めた。その後、その国の挨拶語を教えると覚えて、遊びの中で使ったり、家庭の中でも話題にし、自分のグループ名の国の挨拶を保護者に調べてもらったりする等の姿があった。世界の国旗に目を向け「かっこいい」「ライオンみたい」と色の鮮やかさや形を面白がる姿や「日本ってちっちゃい」「大きな国があるね」と気付く子どももいた。また、地図と絵本を照らし合わせ、どの国がどの辺りにあるのか知ろうとしたり、「仙台はどこ?」と探そうとしたりする姿も見られた。

・地球儀と出会う(3歳児)
廊下に置いてある地球儀が気になり、何度も立ち止まってみる姿や保育室に持っていって見る姿があった。国の象徴的なものが絵で表されているので、何の絵があるか探して面白がる子、回ることを面白がる子、聞いたことのある国を探す子等様々に地球儀に親しむ姿が見られた。

・国旗カルタ(5歳児)
それまでの動物カルタや犬棒カルタに新たに加えた。読み札も国名を面白がって読もうとしたり、国旗の札をとってから、見せ合って国旗を確かめたりする姿等が見られた。

実践の成果

国や国旗があることに興味を持つと自分の国は日本ということや色々な国の名前があることを面白がる姿が見られた。また、その後、様々な活動や遊びを通して、国旗に触れる機会が増えると、いくつかの国の話題が出るようになった。自分の国や他の国があるということを知る良いきっかけとなった。

 

実践2

目標・ねらい

様々な楽器に触れ、楽しむことで日本や世界の国に興味を持つきっかけとしたい。

実践の内容

・楽器に親しむ(4歳児・5歳児)
使用楽器:太鼓・板ささら・棒ささら(日本)、タンブリン(エジプト)、ジャンベ(西アフリカ)
ボンゴ(キューバ)、チャチャス・セミーヤ・マラカス・ギロ(中南米)、カスタネット(スペイン)、シロフォン、スレイベル

「今日は珍しいものを持ってきたよ」という担任の言葉に「何?」「何をするの?」と興味津々で子どもたちが集まった。そして、一つひとつの音を聞かせるとどの子も音に興味を示し、音を出す様子にも注目して静かに耳を傾けた。そこで、ただ音を出すだけでなく、どのようにしたら音がでるのか、どんな素材でできているのかも併せて伝えた。子どもたちが特に興味をもったのは動物の爪で出来ている楽器だった。それまで、制作遊びの中で、廃材で音が出る物を作ったことはあったが、生き物が素材になっていることの驚きが大きかったようだ。また「ギロ」と「ささら」の形や音の出し方が似ていることに気付いたり、国によって違う楽器があったりすることも知る機会となった。しばらく、それぞれが色々な楽器を使って、音を出すことを楽しんだ。友達と交代で使ったり、一緒に使ってリズムを合わせたりする姿があった。その後「みんなで一緒に音をだしてみよう」と提案すると「やろう」ということになり、教師がピアノで子どもたちの知っている曲を弾き、それに合わせてリズムをとって楽器を鳴らして楽しんだ。

実践の成果

・音がでるものは比較的興味を持ちやすいが、今回は目にする機会がない楽器が多くあったことから、さらに多くの子どもたちが興味を持つことができた。また、同じ楽器でも持ち方や音の出し方が違うことに気付き、友たちと聞き比べたり、一緒にたたいてリズムを楽しんだり、親しむ姿があった。
・様々な音色の楽器があったことから、音を出すことが面白くなり、それぞれが気に入った楽器ができた。また、音色だけでなく音の大きさにも気付き、「違うね」「どうしてかな」と考える姿も見られた。
・他の活動で子どもたちが興味を持っている国があり、その国の楽器はないのかと尋ねる姿があった。