(京都府)府立京都すばる高等学校
(京都府)府立京都すばる高等学校
【目的・ねらい】
オリンピック・パラリンピックの価値
友情( ○ ) 卓越( ○ ) 尊重( ) 勇気( ) 決断力( ) 平等( ) 鼓舞( ○ )
・オリンピアンから普段知らないオリンピックの世界を聞く
・ホッケー競技の周知、普及
【実践内容等】
1 講演会 講師 中川 未由希 氏(アテネ・北京・ロンドン・リオ五輪出場)
(1)スライドショー
4大会のオリンピック時の写真をスライドショーにして投影。
選手村の様子や仕組み、各大会での特徴などの解説付きで説明をしていただいた。
(2)講演
ホッケーを始めたきっかけから、日本代表となりオリンピックで活躍するまでの困難や苦労、喜びや達成感について講演いただいた。その中でも特に、「目標を持つことの大切さ」を熱く語られ、どんなに苦しいことがあっても目標をイメージすることで乗り越えてこられたことなどを伝えられた。
2 ホッケー体験教室
(1)初心者に対して
スティックの持ち方、ボールの扱い方から指導。
ドリブル、パス、シュートの練習を行ってからミニゲームを一緒に。
(2)経験者に対して
3人でのパス練習やシュート練習の応用からスタート。
経験者同士でのミニゲームも行った。
(実践上の工夫点、留意点等)
ホッケーの本来のスティックは硬く、振り回すと危険なため、初心者にはスポンジ状の柔らかい素材のスティックを用いた。ボールも本来より大きく柔らかい素材のものに変えたことにより、怪我なく楽しんで終えることが出来た。
経験者には、初心者と同じ内容では退屈に感じるため、経験者だけで練習とゲームを行った。また経験者にとってスポンジ状のスティックは扱いにくいため、従来の硬いインドア用のスティックとボールを用いた。
(成果)
1 アンケート
(1)事前アンケート 「オリンピックに対してのイメージ」(抜粋)
大人主催の大人のスポーツ。キラキラ輝くステージ。テレビの前で応援するもの。感動・興奮を与えてくれるもの。すごい人が出るもの。上位の選手同士が国をかけて戦う。今の自分には行ける気がしないところ
(2)事後アンケート 「オリンピックに対してのイメージの変化」(抜粋)
選手村があって驚いた。そう簡単には出場できない大会だと感じた。思っていた以上に世界は厳しいと感じた。試合以外に生活面で充実していて、意外に楽しそう。夢のまた夢ではなく、努力次第で掴めるものであること。
(3)事後アンケート 「講演を聴いて刺激を受けたキーワード」
1位「ホッケーの楽しさ」31票、2位「努力」24票、3位「仲間」22票。
(4)事後アンケート 「(初心者)ホッケーを体験しての感想」(抜粋)
怖い・危険というイメージから楽しいというイメージに変わった。難しかったけど楽しかった。チームメイトとの協力が大切だと分かった。身近になった。
★全く手の届く気がしなかったオリンピックが、努力次第で掴めるものというイメージに変わっていた。ホッケーを初めてやった人に、楽しいという印象を持ってもらえ、周知・普及に繋げられたことが成果である。
【オリンピック・パラリンピック教育の実施に伴う問題点】
地域的にもホッケーに対する知名度が低く、応募が少なかった。広報の工夫が必要。また、初心者と経験者で内容を分けると、1人の講師ではどちらかにしかつけないため、それぞれにオリンピアンに指導してもらえるような人数体制の方が良かった。
パラリンピックの方が認識度が低く感じるので、障害者スポーツの体験は、子どもにとって興味があるように思う。